がんの標準治療後の医療・エビデンスの有無は大事か

標準治療は明らかなエビデンスがある治療です。明らかなエビデンスとは1000例規模の大規模臨床試験を勝ち抜いた治療です。ところが例えば、希少がん(10万人あたり6例未満のがん)や、再発例などでは、1000例はおろか100例、そして10例の患者さんも集まらないがんがあります。いろいろな治療が明らかな抗がんエビデンスがある治療と結論できない状態になるのです。

そんな時には、各施設、それぞれの主治医の主観で実は治療は行われます。もちろん、そこに患者さんの意志決定や同意が必要なことは当然です。「標準治療ではやることはないが、今までの経験から、また他の治療からの類推から、○○治療をおこないましょうか?」と言ったストーリーが展開されるのです。

ここで大切なことは、免疫力を低下させないことです。もっとも肝要な部分を理解してないで、明らかな抗がんエビデンスがない治療を推奨(強要)する施設や主治医がいることは残念なことです。そんな治療を行うと、むしろ免疫力が低下して、がんが一気に悪化するのです。

免疫力は健康力です。以前は怪しい文言でしたが、2018年に本庶佑先生が商品名オプジーボ(一般名ニボルマブ)の開発でノーベル医学生理学賞を受賞しました。その本庶佑先生のノーベル賞受賞記念講演が各所で開催され、そのYouTubeも見ることができます。その中で、本庶先生が免疫力という言葉を使っています。https://www.youtube.com/watch?v=w4HFnUXhYPk

明らかな抗がんエビデンスがある治療が存在しないとき(=標準治療で選択肢がなくなったとき)に、どんな追加治療を医療サイドが勧めるかは、医療サイドの裁量権に関わります。極論すればどんな治療を推奨しても患者さんの同意があれば施行可能です。ステージ4でも転移巣か原発巣を手術する、また大規模臨床試験では確認されていないが他の結果から類推して抗がん剤治療を行うなどです。藁にもすがる患者さんに希望を繋ぐひとつの選択枝として、どんな治療を提示しても僕はOKと思います。とくに自分や自分家族にも同じ状態で施行する治療であれば、患者さんは納得するでしょう。

患者さんもいろいろな説明をされても返答に困る時があります。それは当たり前で、専門領域に関する知識の差が甚大だからです。いくら説明されても理解できません。ですから、最後に「先生なら、先生の家族なら、どの治療を選びますか?」と尋ねることが正解に近づくと僕は説明しています。その時に、本庶佑先生が語っているように「免疫力こそがんを治す力」なのです。

手術にしろ、抗がん剤にしろ、放射線治療にしろ、過度の介入は免疫力を低下させるのです。免疫力が低下すると、いままでその免疫力で共存していたがんとのバランスが崩れて、一気にがんが勢力を盛り返すリスクがあります。そんな体全身を診ることができる医療施設や主治医にお世話になることが最良の選択枝です。

新見正則医院は世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアに漢方薬を必要に応じて加えて処方しています。フアイアは他の治療の邪魔をしないので、フアイアの有用性を理解できた患者さんは全員が内服すればいいと思っています。フアイアは選択枝のひとつです。標準治療ではやることはないが何かを求めている患者さんやご家族は、是非ともフアイアに関する情報を正しく収拾して、是非とも治療に加えて下さい。後悔することはありません。

新見正則医院から処方されたフアイアを内服している方は、僕への質問を電話で常時受け付けています。夜でも祝祭日でもOKです。僕はフアイアを処方しながら、第2、第3の主治医としてサポートしています。いつでも相談できる体制が安心に繋がるのです。新見正則医院は、明らかな抗がんエビデンスがある生薬フアイアと、希望と安心をお届けするクリニックです。

内部リンク(当サイト内でご参考になる記事)

まずフアイアを試したいときには
がんの例え話「雑草と土壌」
がんの例え話「雑草と土壌」2
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執筆者略歴 新見正則

新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得 (Doctor of Philosophy)。外科医 x サイエンティスト x 漢方医としてレアな存在で活躍中。2020年まで帝京大学医学部博士課程指導教授 (外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞 (脳と免疫)。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。漢方JP主催者。

新見正則の生き方論は以下の書籍も参考にしてください。
しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通(新興医学出版社)
新見正則オフィシャルサイトはこちら

 

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