●基原

フアイアの学名はTrametes robiniophilal Murrです。 エンジュの老木に寄生する数百種類のキノコのひとつです。

●産地

天然物はほぼ絶滅しています。現在は菌糸体から工場内で培養精製、そして濃縮されフアイア顆粒として提供されています。ですから、天然物では避けられない品質のバラツキが最小限に抑えられています。農薬や重金属の混入の心配もありません。

●成分

PS-T (Polysaccharide-Trametes robiniophilal Murr) という6種類の糖と18種類のアミノ酸が結合した多糖蛋白が主成分と思われていましたが、第3の生命鎖と言われる糖鎖のひとつであるTPG-1が主成分との論文が発表されました (J Biol Chem 2019)。
生薬はどれも複数の成分が関与している多成分系の薬剤で複雑系です。

●薬剤番号

中国では、1992年から抗がん新薬(医薬品承認番号Z-20000109)として認可されており、現在フアイア顆粒はいろいろながんで保険適用になっています。日本では、「専ら食品」扱いの生薬です。

●歴史

エンジュの木に寄生するキノコは東晋時代(317年〜420年)の「肘後備急方」に記載が見られ、明代の李時珍が書いた「本草綱目」にも登場します。しかし、そのキノコが現在のフアイアと同一かという証拠はありません。

●エビデンスレベル

2018年にフアイア顆粒は肝臓がん手術後の患者さんを対象に1000例規模のランダム化された大規模臨床試験を生存率をエンドポイントにして勝ち抜きました (GUT 2018)。
そして世界初の明らかな抗がんエビデンスを獲得した生薬になりました。米国腫瘍学会のエビデンスピラミッドの頂点です。

●効果

フアイアは免疫力をアップさせます。そして過剰に亢進した免疫はダウンさせます。免疫力が低下して起こるがんや感染症、そして認知症などへの効果が期待されます。そして過剰な免疫を下げる作用は自己免疫疾患やアレルギー疾患であるアトピー、喘息、乾癬、IgA腎症などに効果が論文になっています。免疫を中庸に整えるのです。ですから、難症や難病で免疫異常が関与している病態や症状には有効であることが期待できます。また、フアイアを内服して軽快すれば、その病態や症状に免疫異常が関与していたと推論可能です。

●副作用

フアイア顆粒として1日総量で60グラムまでは重篤な副作用の報告はありません。稀に軽い下痢が生じますが、次第に下痢は治まります。

●内服量

健康維持を希望    フアイア顆粒として1日3グラム(+漢方薬)
がんの再発が心配 フアイア顆粒として1日3グラム(+漢方薬)
がんとの共存を希望 フアイア顆粒として1日6グラム以上(+漢方薬)
難病・難症の方    フアイア顆粒+漢方薬

●飲み方

フアイアには類似の食品や生薬が存在しないので、内服は食前食後を問いません。熱には強く、熱いお湯に溶かしても、またほかの成分(ココアなど)を加えても問題ありません。

●まとめ

フアイアは抗がん剤と同程度、またはそれ以上の効果を有し、重篤な副作用が一切報告されていない生薬由来の「抗がん新薬」です。また、免疫調整作用も有しますので感染症、認知症、難症などにも効果を期待できます。

●書籍

抗がんエビデンスを得た生薬フアイア」(新興医学出版社)

内部リンク(当サイト内でご参考になる記事)


がんの例え話「雑草と土壌」
がんの例え話「雑草と土壌」2
がんの例え話「雑草と土壌」3
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まずフアイアを試したいときには

●外部リンク

日本フアイア研究会

執筆者略歴 新見正則

新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得 (Doctor of Philosophy)。外科医 x サイエンティスト x 漢方医としてレアな存在で活躍中。2020年まで帝京大学医学部博士課程指導教授 (外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞 (脳と免疫)。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。漢方JP主催者。

新見正則の生き方論は以下の書籍も参考にしてください。
しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通(新興医学出版社)
新見正則オフィシャルサイトはこちら

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