リキッドバイオプシー(血液一滴/尿一滴)後に漢方薬や生薬は?

リキッドバイオプシーは実現可能です。

リキッドバイオプシーとはリキッドとバイオプシーを繋げた造語です。リキッドは液体のことで、体内の液体である血液や尿、胃液、鼻水、精液、帯下、胆汁、髄液などです。そしてバイオプシーは生検という意味です。生検は医学的な言葉ですが、多くは「細胞の生検」とか「組織の生検」とかで、がんの有無や性状(腫瘍のタイプ、悪性度、表面抗原など)を調べるための言葉として通常は使用されています。ですから、血液などからがんの有無や、体内のがんの量などを推測しようという作戦です。

がんの破片や細胞が血液や体液中にこぼれ落ちていることがわかってきました。それは検査の精度が向上したからです。血中にある腫瘍由来のDNAはctDNA (Circulating Tumor DNA)と呼ばれ、腫瘍由来のRNAはctRNA (Circulating Tumor RNA)と呼ばれます。またエクソゾームはsEV (Small Extracellular Vesicles) のことで、がん細胞からこぼれ落ちた細胞外小胞です。腫瘍細胞自体が血液にこぼれ落ちると循環腫瘍細胞、CTC (Circulating Tumor Cells) と呼ばれます。

がん化していない正常細胞では見られないctDNAやctRNA、そして細胞外小胞や循環腫瘍細胞を検出することでがんの有無をチェックし、それらを定量することでがんの体内でのボリュームを推測しようという作戦です。

国立がん研究センターなどが行っているctRNAの測定は、血液一滴で、乳がん、食道がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、胆道がん、膵臓がん、肺がん、前立腺がん、膀胱がん、卵巣がん、肉腫、そして神経膠腫の13種類のがんが特定できることになっています。

検査精度がどれだけのものになるかが大切で、本当に僅かな腫瘍量を検知できるのであれば、従来から行われている臓器別のがん検診を最初に行うことが不要になります。血液一滴のリキッドバイオプシーで陽性の時に、内視鏡検査や超音波検査、CTやMRI検査などを行えばよいので、検診の順番が変わり、検診を受ける人の負担が大幅に軽減されることになります。

また、がん治療を行って、その後の経過観察も今までのように3ヶ月から1年毎の画像検査が不要になり、まず血液一滴からリキッドバイオプシーを行って、再発が疑われたときに画像診断を行えばよいのです。

そして治療効果の判定にもリキッドバイオプシーは使用可能です。また、治療後のリキッドバイオプシーの値で術後の抗がん剤治療(アジュバンド治療)の選択が行われるようになるでしょう。

血液一滴で可能であれば、尿一滴でも同じような検査が可能になります。将来のがん治療にとってはとても役に立つリキッドバイオプシーなのです。

治療の経過観察に利用してください。

がんの治療が終了し、経過観察を行う時に、リキッドバイオプシーは有益です。しかし、リキッドバイオプシーでがんの破片を血液中で検出できなくても、再発は心配になります。再発をしない体質を作ることがなにより重要なのです。そのためには免疫力を上げる努力を行ってください。

がん検診として利用してください。しかしステージゼロが困ります!

がん検診としてリキッドバイオプシーを利用する時代が目の前です。そしてリキッドバイオプシーで陽性の時に画像診断などを行うという順番になります。問題はリキッドバイオプシーで陽性という結果が出ても、画像診断でがんが見つからない場合です。こんな状態をステージゼロのがんと称しても良いでしょう。この状態では積極的経過観察(アクティブサーベイランス)になります。

リキッドバイオプシーが陽性で画像診断では検出できないときは、画像診断では映らないような小さな腫瘍が体内にできているのです。これ以上腫瘍が大きくならなければ大事に至りません。是非とも免疫力を上げる努力をしましょう。

いろいろな治療を組み合わせましょう

リキッドバイオプシーでがんを超早期に発見することはがんの早期治療に繋がるので大切なことです。しかし、もっと大切なことは、がんができない体にすることです。しかし、ある年齢を超えるとがんは1日数千個のがんの芽が発生していると言われています。そのがんの芽を摘んでいるのは各人の免疫力です。

ですから免疫力を上げる努力を積み重ねましょう。明らかな抗がんエビデンスがないことでも良さそうで、経済毒性(過度な費用負担)がないことは積み上げましょう。①散歩(適度な運動)、②日光浴、③バランスのよい食事(タンパク質を多く)、④適度な睡眠、⑤安心と希望(ストレスを減らす)などなどです。明らかな抗がんエビデンスとは1000例規模のランダム化された大規模臨床試験です。ランダム化とはクジ引きのことで、1000例規模の大規模臨床試験を勝ち抜くと明らかな抗がんエビデンスがあるとされ、通常は保険収載されます。明らかな抗がんエビデンスがなくても経済毒性を含めた副作用がないものは加えましょう。

そして多成分系の薬剤である漢方薬や生薬が嫌いでなければ、生薬フアイアを是非とも治療に加えてください。

なんと生薬フアイアは明らかな抗がんエビデンスがあります。

生薬フアイアはなんと、1000例規模のランダム化された大規模臨床試験を勝ち抜いています。約1000例の肝臓がん手術後の患者さんをクジ引きでフアイアの内服群と内服しない群に分けて、生存率で内服群は非内服群を96週後に約14%も上まわりました。この結果は超一流英文誌「GUT」に掲載されました。

今でも難治性のがんに分類される肝臓がんの結果ですから、多くのがんの芽を摘むためにも有効であると推論可能です。リキッドバイオプシーが陽性にならないように、またリキッドバイオプシーが陽性になっても大きながんにならないように、生薬や漢方薬に抵抗がなければ、または抵抗があってもフアイアの有効性に納得できれば、是非ともフアイアの内服を行ってください。

どんな治療にも併用可能です。

フアイアは生薬ですから漢方薬と同じく多成分系の薬剤です。残念ながら、フアイア以外の生薬や漢方薬には明らかな抗がんエビデンスを有するものはありません。そして単一成分由来の西洋薬とは異なり、フアイアにはいろいろと不思議なことが起こります。フアイアはオプジーボなどの免疫チェックポイント阻害剤と同じように免疫力をアップさせますが、オプジーボなどとは異なり免疫が上がりすぎて起こる副作用を生じません。その理由は多成分系の解析技術が未だに発展途上である現在、まだまだ解明されていません。ただただ、生薬フアイアを他の治療に加えると、または単独で使用しても、有効性を体感できることが多いという事実が多数存在します。そんな多成分系で、かつ明らかな抗がんエビデンスがあるフアイアを是非とも治療の選択肢に加えてください。

新見正則医院にご連絡ください。

フアイアは1000例規模のランダム化された大規模臨床試験を勝ち抜きましたが、保険収載されていません。少々経済毒性があります。しかし経済毒性以外の副作用はなく(まれに起こる下痢のみ)、またどの治療とも併用可能なため、機会損失(他の治療が行えない)もありません。

フアイアのお試し希望の方は以下を参考にして下さい。1ヶ月分30包が3万3000円(税込、送料無料)です。電話対応の場合は、初診料は不要です。

内部リンク(当サイト内でご参考になる記事)


がんの例え話「雑草と土壌」
がんの例え話「雑草と土壌」2
がんの例え話「雑草と土壌」3
がんの例え話「雑草と土壌」4
生薬フアイア概説
まずフアイアを試したいときには

執筆者略歴 新見正則

新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得 (Doctor of Philosophy)。外科医 x サイエンティスト x 漢方医としてレアな存在で活躍中。2020年まで帝京大学医学部博士課程指導教授 (外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞 (脳と免疫)。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。漢方JP主宰者。

新見正則の生き方論は以下の書籍も参考にしてください。
しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通(新興医学出版社)
新見正則オフィシャルサイトはこちら

 

PAGE TOP