前立腺がんに漢方薬や生薬は?

前立腺がんなんですね。治療は進歩しました。

私が医師になった当時、私はなんでもできる外科医になりたかったのです。そして当時はそんな
先輩がいました。2年目の派遣病院では泌尿器科の手術もたくさん経験させてもらいました。前立腺がんの手術は、当時は睾丸摘出も行われていました。睾丸摘出で前立腺がんの進行が収まることは1941年に発見されており、この業績は1966年のノーベル賞に輝いています。つまり、がんの治療は手術だけというドグマが当時はありましたが、男性ホルモンを低下させることで前立腺がんの勢いが治まるという結論は将来のがん薬物療法への道を開いたのです。私もたくさんの睾丸摘出や前立腺がんの手術、腎臓がんの手術などを経験させてもらいました。

前立腺がんの手術はその後進歩し、今はロボット支援手術が主流になっています。ロボット支援手術を私はできません。

そして、薬物療法も進歩しました。抗男性ホルモン剤が開発されて、睾丸摘出を行わなくてもほぼ同様の効果が得られるようになりました。またドセタキセルなどの抗がん剤も使用可能です。

また、前立腺がんに対する放射線治療も進歩しました。外部から放射線を当てる治療のほか、放射線を出す線源を直接前立腺内に埋め込む内照射療法も施行可能です。また陽子線や重粒子線という特殊な放射線を外部から当てる治療も行われています。

実は前立腺がんは進行が極めて遅いタイプのものもあります。その場合には敢えて手術や放射線療法などを行わず、また薬物療法も敢えて行わずに経過をみることも行われます。そんな対処を積極的経過観察(アクティブサーベイランス)と称します。主治医と相談の上、ご自身の希望もしっかり伝えて、治療の副作用や御利益を十分理解して選んでください。

前立腺がんの進行や再発を防止するには

PSA検査やMRI検査、超音波などで早期の前立腺がんが発見され、事なきを得た人は数多くいます。しかし、がんができるということはそういう体質なのです。今回は無事に大きながんになる前に、遠隔転移する前に、がんの処理が可能でした。ところが、がんができやすい体質なので残存している前立腺にがんが生じる可能性が極めて高いのです。他の臓器に新しいがんができる可能性も高いのです。再び前立腺にがんができないように、そして他の臓器にがんができないように、免疫力を上げる努力を行いましょう。アクティブサーベイランスを選んだ場合もがんが進展しないように免疫力アップに努めましょう。手術や抗がん剤治療、放射線治療が終了した後に、がんの再発防止の生活指導などを行ってくれる病院や医師は極めて稀です。

前立腺がんの転移で長生きするには

前立腺がんの遠隔転移には薬物治療が行われています。前立腺がんでステージ4でも長生きする人はたくさんいます。そして免疫力をアップさせて、がんと共存する作戦が展開されているのです。大切なのは体力と気力と免疫力です。免疫力を上げる努力を行いましょう。

いろいろな治療を組み合わせましょう

前立腺がんにはたくさんの選択肢があります。どれを選んでも免疫力を上げる努力を積み重ねましょう。明らかな抗がんエビデンスがないことでも良さそうで、経済毒性(過度な費用負担)がないことは積み上げましょう。①散歩(適度な運動)、②日光浴、③バランスのよい食事(タンパク質を多く)、④適度な睡眠、⑤安心と希望(ストレスを減らす)などなどです。

明らかな抗がんエビデンスとは1000例規模のランダム化された大規模臨床試験です。ランダム化とはクジ引きのことで、1000例規模の大規模臨床試験を勝ち抜くと明らかな抗がんエビデンスがあるとされ、通常は保険収載されます。明らかな抗がんエビデンスがなくても経済毒性を含めた副作用がないものは加えましょう。
そして多成分系の薬剤である漢方薬や生薬が嫌いでなければ、生薬フアイアを是非とも治療に加えてください。

なんと生薬フアイアは明らかな抗がんエビデンスがあります。

生薬フアイアはなんと、1000例規模のランダム化された大規模臨床試験を勝ち抜いています。約1000例の肝臓がん手術後の患者さんをクジ引きでフアイアの内服群と内服しない群に分けて、生存率で内服群は非内服群を96週後に約14%も上まわりました。この結果は超一流英文誌「GUT」に掲載されました。

肝臓がんの結果ですが、前立腺がんにも生薬フアイアは有効だと推論が可能です。そして実際に新見正則医院では多くの前立腺がんの患者さんが生薬フアイアを治療に加えて、再発防止を行っています。またステージ4でも主治医が予想した予後よりも多くの患者さんが遙かに長生きしています。

どんな治療にも併用可能です。

フアイアは生薬ですから漢方薬と同じく多成分系の薬剤です。残念ながら、フアイア以外の生薬や漢方薬には明らかな抗がんエビデンスを有するものはありません。そして単一成分由来の西洋薬とは異なり、フアイアにはいろいろと不思議なことが起こります。フアイアはオプジーボなどの免疫チェックポイント阻害剤と同じように免疫力をアップさせますが、オプジーボなどとは異なり免疫が上がりすぎて起こる副作用を生じません。

その理由は多成分系の解析技術が未だに発展途上である現在、まだまだ解明されていません。ただただ、生薬フアイアを他の治療に加えると、または単独で使用しても、有効性を体感できることが多いという事実が多数存在します。そんな多成分系で、かつ明らかな抗がんエビデンスがあるフアイアを是非とも治療の選択肢に加えてください。

新見正則医院にご連絡ください。

フアイアは1000例規模のランダム化された大規模臨床試験を勝ち抜きましたが、保険収載されていません。少々経済毒性があります。しかし経済毒性以外は副作用はなく(まれに起こる下痢のみ)、またどの治療とも併用可能なため、機会損失(他の治療が行えない)もありません。

フアイアのお試し希望の方は以下を参考にして下さい。1ヶ月分30包が3万3000円(税込、送料無料)です。電話対応の場合は、初診料は不要です。

内部リンク(当サイト内でご参考になる記事)

まずフアイアを試したいときには
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執筆者略歴 新見正則

新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得 (Doctor of Philosophy)。外科医 x サイエンティスト x 漢方医としてレアな存在で活躍中。2020年まで帝京大学医学部博士課程指導教授 (外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞 (脳と免疫)。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。漢方JP主宰者。

新見正則の生き方論は以下の書籍も参考にしてください。
しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通(新興医学出版社)
新見正則オフィシャルサイトはこちら

 

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