乳がんに漢方薬や生薬は?

乳がんなんですね。治療は進歩しました。

私が医師になった当時、約40年前は、乳がんに対してとても大きな手術が行われていました。乳首も乳房も、そしてお乳が乗っている筋肉である大胸筋も切除していました。すると手術後は皮膚の下は肋骨になるので、昔の洗濯板のようになったのです。本当に今から思うと信じられない手術が行われていました。

この手術は100年以上前から行われている定型的乳房切断術と呼ばれるものでした。今は定型的乳房切除術と呼ばれていますが、実はそもそもは切断術なのです。私が受験した外科の専門医試験では、切断術と切除術の違いが聞かれ、「大根の端を切るのが切断術で、真ん中を切るのが切除術です」と答えないと落第でした。そんな大きなイメージが切断術にはあるのです。

実は私が医師になった当時でさえ、米国ではそんな手術は減少傾向にありました。フィッシャーという医師が「乳がんは大きな手術をしても、縮小手術をしても予後は変わらない。乳がんは全身病である」という説を唱えていたのです。そして、できる限り乳房を温存する手術が主流になっていました。すくなくとも大胸筋を切除する手術は影を潜めていました。そんな中、日本では定型的乳房切断術が行われていたのです。

そして当時は針生検といって手術前に腫瘍に針を刺すとその経路から転移が起こると言われていました。そこで、針生検を行わずに定型的乳房切断術が施行されていた時期があります。針生検は今では必ず行います。針生検でがんと確定診断されて手術になるのです。確定診断が得られる前に手術を行いましたから、定型的乳房切断術が行われて、手術後に「よかったね!がんではありませんでした」と言われた患者さんを複数人、私は知っています。

しかし、そんな大きな手術をすれば乳がんを患っても長生きする人が少なからずいたのです。その結果、そんな大きな手術が100年近く行われていたのです。その手術を否定するには縮小手術でも予後に差がないことを証明する必要があります。その後、たくさんの臨床試験が行われ、多くの結果はフィッシャー先生の仮説通りに、大きな手術も小さな手術も生存率に差がありませんでした。

そこには抗がん剤の進歩も貢献しています。また、放射線の進歩も貢献しています。いろいろな治療を組み合わせることで、定型的乳房切断術はよほど大きな乳がん(大胸筋まで浸潤している)を除いて現在では選択されません。

そして抗がん剤も進歩しました。以前は乳がん、大腸がん、胃がん、肝臓がん、すい臓がんなどの固形がんには抗がん剤は無効と思われていました。ところが、私が医師になった頃から乳がんでは抗がん剤治療が開始されました。そして好成績を残していたのです。

私が主治医になった患者さんに、先輩から「ミラノスタディーに沿って抗がん剤を行ってくれ!」と指示をされ、文献を読みながら抗がん剤投与をおこないましたが、なんと血小板減少症を引き起こし、脳内出血となりその若い患者さんは最期を迎えました。小さなお子さんが2人ベッドサイドにいたことを今でも覚えています。

21世紀になりいろいろな抗がん剤が登場し、また分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤も登場して、そしてそれらの組合せが工夫され、抗がん剤治療は本当に進歩しました。手術と抗がん剤は乳がん治療の両輪になりました。抗がん剤の使用は経験豊富な腫瘍内科が行うべきもので、遙か昔の私のような経験が少ないものが行うと不幸な結果になることも少なくありません。

たくさんの症例が蓄積され乳がんは長生きできる可能性があるがんになりました。また遠隔転移がある乳がんも抗がん剤の進歩などで不治の病ではなくなり、共存可能ながんになりました。

乳がんの再発を防止するには

乳がんの手術を行い事なきを得た人は数多くいます。しかし、がんができるということはそういう体質なのです。今回は無事に大きながんになる前に、遠隔転移する前に、がんの処理が可能でした。ところが、がんができやすい体質なので温存した乳腺や対側の乳腺にがんが生じる可能性が極めて高いのです。そして他の臓器に新しいがんができる可能性も高いのです。再び乳がんができないように、そして他の臓器にがんができないように、免疫力を上げる努力を行いましょう。手術や抗がん剤治療、放射線治療が終了した後に、がんの再発防止の生活指導などを行ってくれる病院や医師は極めて稀です。

乳がんの転移で長生きするには

乳がんで転移があっても抗がん剤の進歩で長生きする人は格段に増えました。10年以上長生きする人も少なくありません。抗がん剤は耐性(効かなくなること)ができることがありますが、いろいろな抗がん剤を使用して共存を目指しましょう。薬剤の開発速度は本当に早くなり数年で臨床応用できるケースもあります。また他のがんに有効であったものが、乳がんに保険収載されることもあります。ともかく共存を目指しましょう。大切なのは体力と気力と免疫力です。免疫力を上げる努力を行いましょう。

いろいろな治療を組み合わせましょう

手術が可能なら手術を行ってがんを肉眼的に取り切る努力をしましょう。手術前に抗がん剤を行い(ネオアジュバンドと言います)腫瘍が消失することもあります。現在は腫瘍が消失しても手術を念の為行うことが多いですが、患者さんの同意があれば、手術せずに経過観察をすることもあります。そんな治療方針をアクティブサーベイランスと称します。そして、免疫力を上げる努力を積み重ねましょう。明らかな抗がんエビデンスがないことでも良さそうで、経済毒性(過度な費用負担)がないことは積み上げましょう。①散歩(適度な運動)、②日光浴、③バランスのよい食事(タンパク質を多く)、④適度な睡眠、⑤安心と希望(ストレスを減らす)などなどです。

明らかな抗がんエビデンスとは1000例規模のランダム化された大規模臨床試験です。ランダム化とはクジ引きのことで、1000例規模の大規模臨床試験を勝ち抜くと明らかな抗がんエビデンスがあるとされ、通常は保険収載されます。明らかな抗がんエビデンスがなくても経済毒性を含めた副作用がないものは加えましょう。

そして多成分系の薬剤である漢方薬や生薬が嫌いでなければ、生薬フアイアを是非とも治療に加えてください。

なんと生薬フアイアは明らかな抗がんエビデンスがあります。

生薬フアイアはなんと、1000例規模のランダム化された大規模臨床試験を勝ち抜いています。約1000例の肝臓がん手術後の患者さんをクジ引きでフアイアの内服群と内服しない群に分けて、生存率で内服群は非内服群を96週後に約14%も上まわりました。この結果は超一流英文誌「GUT」に掲載されました。またフアイアを用いた乳がんのランダム化された臨床試験も報告されています。

実際に新見正則医院では多くの乳がんの患者さんが生薬フアイアを治療に加えて、再発防止を行っています。またステージ4でも主治医が予想した予後よりも多くの患者さんが遙かに長生きしています。

どんな治療にも併用可能です。

フアイアは生薬ですから漢方薬と同じく多成分系の薬剤です。残念ながら、フアイア以外の生薬や漢方薬には明らかな抗がんエビデンスを有するものはありません。そして単一成分由来の西洋薬とは異なり、フアイアにはいろいろと不思議なことが起こります。フアイアはオプジーボなどの免疫チェックポイント阻害剤と同じように免疫力をアップさせますが、オプジーボなどとは異なり免疫が上がりすぎて起こる副作用を生じません。

その理由は多成分系の解析技術が未だに発展途上である現在、まだまだ解明されていません。ただただ、生薬フアイアを他の治療に加えると、または単独で使用しても、有効性を体感できることが多いという事実が多数存在します。そんな多成分系で、かつ明らかな抗がんエビデンスがあるフアイアを是非とも治療の選択肢に加えてください。

新見正則医院にご連絡ください。

フアイアは1000例規模のランダム化された大規模臨床試験を勝ち抜きましたが、保険収載されていません。少々経済毒性があります。しかし経済毒性以外は副作用はなく(まれに起こる下痢のみ)、またどの治療とも併用可能なため、機会損失(他の治療が行えない)もありません。
フアイアのお試し希望の方は以下を参考にして下さい。1ヶ月分30包が3万3000円(税込、送料無料)です。電話対応の場合は、初診料は不要です。

内部リンク(当サイト内でご参考になる記事)

まずフアイアを試したいときには
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執筆者略歴 新見正則

新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得 (Doctor of Philosophy)。外科医 x サイエンティスト x 漢方医としてレアな存在で活躍中。2020年まで帝京大学医学部博士課程指導教授 (外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞 (脳と免疫)。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。漢方JP主宰者。

新見正則の生き方論は以下の書籍も参考にしてください。
しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通(新興医学出版社)
新見正則オフィシャルサイトはこちら

 

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