イミフィンジとは?化学放射線療法のあとに続ける理由と、肺臓炎の不安は?

明るい病室で、ベッドのそばにつるされた点滴バッグ

イミフィンジは、放射線と抗がん剤の治療を終えた肺がんなどで、再発を遅らせるために続ける免疫の薬です。

イミフィンジは、一般名をデュルバルマブという点滴の薬です。化学放射線療法(抗がん剤と放射線を同時に行う治療)を終えたあとに「この薬を1年続けます」と言われ、治療が終わったはずなのになぜ続けるのか、肺の副作用は大丈夫かを調べる人が多い薬です。この記事では、2026年9月に改訂された電子添文と、承認の根拠になった臨床試験をもとに、使えるがん、続ける理由と効果の大きさ、放射線のあとの肺臓炎、点滴の間隔と期間、効かなくなったあとを整理します。

イミフィンジとは、どんな薬ですか?

がん細胞などにあるPD-L1にくっつき、免疫のブレーキを外す抗体の薬で、免疫チェックポイント阻害薬の1つです。

電子添文は、デュルバルマブをヒトPD-L1に対するモノクローナル抗体とし、PD-L1とPD-1の結合を妨げることなどで、がんへの免疫の反応を強め、増殖を抑えると考えられると説明しています(イミフィンジ点滴静注 電子添文 2026年9月改訂 第15版)。日本で最初に承認されたのは2018年7月2日で、使い道は切除できない局所進行の非小細胞肺がんで、化学放射線療法のあとの維持療法でした(イミフィンジ インタビューフォーム 2023年11月改訂)。

オプジーボやキイトルーダはT細胞の側のPD-1にくっつく薬で、イミフィンジは反対側のPD-L1にくっつく薬です。どちらも同じブレーキの組み合わせを外す点は共通です。仕組みの詳しい説明と、保険で使える病院の条件は免疫チェックポイント阻害薬とはの記事にまとめています。

イミフィンジは、どのがんに使えますか?

2026年9月改訂の電子添文では、肺がん、肝細胞がん、胆道がん、子宮体がん、膀胱がん、胃がんで、11の効能が承認されています。

同じがんでも、化学放射線療法のあとか、手術の前後か、進行・再発かで、組み合わせる薬と使う期間が変わります。承認の根拠になった試験の名前は、主治医の説明や資料に出てくることがあるため、あわせて載せます。

がんの種類と場面 使い方 根拠になった試験
非小細胞肺がん(切除できない局所進行) 根治的化学放射線療法のあと、進行していなければ単独で維持療法 PACIFIC
非小細胞肺がん(切除できない進行・再発) トレメリムマブと、白金製剤を含む抗がん剤と併用 POSEIDON
非小細胞肺がん(手術ができる) 手術の前は抗がん剤と併用、手術のあとは単独 AEGEAN
小細胞肺がん(進展型) 白金製剤とエトポシドと併用し、そのあと単独 CASPIAN
小細胞肺がん(限局型) 根治的化学放射線療法のあと、進行していなければ単独で維持療法 ADRIATIC
肝細胞がん(切除できない) 単独、または初回にトレメリムマブを1回だけ併用 HIMALAYA
胆道がん(治癒切除できない) ゲムシタビン・シスプラチンと併用し、そのあと単独 TOPAZ-1
子宮体がん(進行・再発) カルボプラチンとタキサン系の抗がん剤と併用し、そのあと維持療法 DUO-E
膀胱がん(筋層浸潤性、手術の前後) 手術の前はゲムシタビン・シスプラチンと併用、手術のあとは単独 NIAGARA
膀胱がん(高リスクの筋層非浸潤性) BCGの膀胱内注入と併用 POTOMAC
胃がん(手術の前後) 手術の前後に、フルオロウラシル・レボホリナート・オキサリプラチン・ドセタキセル(FLOT)と併用し、そのあと単独 MATTERHORN

出典:イミフィンジ点滴静注 電子添文(2026年9月改訂 第15版)の効能又は効果、用法及び用量、臨床成績をもとに作成

新しい使い道は、ここ2年で続けて加わりました。限局型小細胞肺がんの維持療法は2025年3月27日(アストラゼネカ 2025年3月27日)、手術ができる非小細胞肺がんの術前・術後補助療法は2025年9月19日(アストラゼネカ 2025年9月19日)、胃がんの術前・術後補助療法は2026年6月19日に承認されています(アストラゼネカ 2026年6月19日)。電子添文は、肝細胞がんでは手術やラジオ波などの局所療法の対象になる人、胆道がんと子宮体がんでは手術のあとの補助療法について、有効性と安全性は確立していないとしています。

なぜ化学放射線療法のあとに、イミフィンジを続けるのですか?

化学放射線療法で見えるがんが消えても、残ったがんから再発する人が多いためです。続けた群では、5年後に生きていた人が42.9%と、偽薬の群の33.4%より多くなりました。

手術ができないⅢ期の非小細胞肺がんでは、抗がん剤と放射線を同時に行う化学放射線療法が、治すことを目指す治療の中心です(治療の組み合わせ方は集学的治療とはの記事)。PACIFIC試験は、白金製剤を含む化学放射線療法を少なくとも2サイクル受け、そのあと進行していなかった713人を、デュルバルマブの群(476人)と偽薬(プラセボ)の群(237人)に分けました(電子添文 2026年9月改訂)。

評価項目 デュルバルマブの群 偽薬の群
全生存期間の中央値 47.5か月 29.1か月
5年全生存率 42.9% 33.4%
無増悪生存期間の中央値 16.9か月 5.6か月
5年無増悪生存率 33.1% 19.0%

出典:Spigel DR, et al. J Clin Oncol 2022(PACIFIC試験の5年解析、2021年1月のデータ)。全生存のハザード比0.72(95%信頼区間0.59〜0.89)、無増悪生存のハザード比0.55(同0.45〜0.68)

この5年の数字は、2021年1月までのデータをまとめた解析です(Spigel DR, et al. J Clin Oncol 2022)。ハザード比0.72は、追跡の期間を通じて、デュルバルマブの群で亡くなる危険が偽薬の群のおよそ0.72倍だったことを表します。

限局型の小細胞肺がんでも、同じ考え方が使われるようになりました

限局型小細胞肺がんのADRIATIC試験は、化学放射線療法のあとに進行していなかった530人を、デュルバルマブの群(264人)と偽薬の群(266人)に分けました。全生存期間の中央値は55.9か月と33.4か月、3年全生存率は56.5%と47.6%でした(Cheng Y, et al. N Engl J Med 2024、The ASCO Post 2024年6月25日)。小細胞肺がんの病期と治療の全体は、小細胞肺がんとはの記事で説明しています。

どちらの試験も、化学放射線療法が終わって42日以内に始めています

電子添文の臨床成績には、PACIFIC試験もADRIATIC試験も、化学放射線療法が終わってから42日以内に投与を始めたと書かれています。効能の条件は「化学放射線療法のあとに進行していないこと」で、開始の時期そのものは効能に書かれていませんが、効果が確かめられたのは、この期間に始めた人たちです。いつから始める予定かは、化学放射線療法の終わりが近づいた段階で主治医に確かめておけます。

進行したがんや、手術の前後では、どれくらい効きますか?

どの試験でも、イミフィンジを加えた群で生存期間などが延びました。ただし差の大きさは試験ごとに違い、手術の前後の肺がんでは、生存期間が延びるかどうかはまだ確かめられていません。

試験(対象・人数) 比べた相手 主な結果
CASPIAN(進展型小細胞肺がん、537人) 白金製剤+エトポシドのみ 全生存期間の中央値 13.0か月 対 10.3か月。3年全生存率 17.6% 対 5.8%
POSEIDON(進行・再発の非小細胞肺がん、比べた2群で675人) 抗がん剤のみ トレメリムマブも加えた群で、全生存期間の中央値 14.0か月 対 11.7か月
TOPAZ-1(胆道がん、685人) ゲムシタビン・シスプラチン+偽薬 全生存期間の中央値 12.8か月 対 11.5か月。3年全生存率 14.6% 対 6.9%
HIMALAYA(肝細胞がん、1,171人) ソラフェニブ(分子標的薬) 全生存期間の中央値 トレメリムマブ併用16.4か月、単独16.6か月、ソラフェニブ13.8か月。5年全生存率 併用19.6% 対 ソラフェニブ9.4%
AEGEAN(手術ができる非小細胞肺がん、802人) 手術の前後に抗がん剤+偽薬 無イベント生存のハザード比0.68。病理学的完全奏効 17.21% 対 4.28%
MATTERHORN(手術ができる胃がん、948人) FLOT+偽薬 無イベント生存のハザード比0.71。全生存のハザード比0.78、推定3年全生存率 69% 対 62%
NIAGARA(筋層浸潤性膀胱がん、1,063人) 手術の前に抗がん剤のみ 無イベント生存のハザード比0.68
POTOMAC(高リスクの筋層非浸潤性膀胱がん) BCGのみ 無病生存のハザード比0.68(BCGの維持療法の期間まで続けた群)
DUO-E(進行・再発の子宮体がん、718人) 抗がん剤のみ 無増悪生存期間の中央値 10.2か月 対 9.6か月。オラパリブも加えた群は15.1か月

出典:イミフィンジ点滴静注 電子添文(2026年9月改訂)の臨床成績、Paz-Ares L, et al. ESMO 2021(CASPIAN 3年解析)、Oh DY, et al. ESMO Asia 2024(TOPAZ-1 3年解析)、Rimassa L, et al. J Hepatol 2025(HIMALAYA 5年解析)、アストラゼネカ発表(2025年9月19日、2026年6月19日)

長い追跡の数字は、それぞれ別の解析によります。CASPIANの3年全生存率は2021年3月までのデータ(Paz-Ares L, et al. ESMO 2021)、TOPAZ-1の3年全生存率は2023年10月までのデータ(Oh DY, et al. ESMO Asia 2024)、HIMALAYAの5年全生存率は5年の追跡の解析です(Rimassa L, et al. J Hepatol 2025)。肝細胞がんでデュルバルマブを単独で使った群は、ソラフェニブに劣らないこと(非劣性)を確かめる設計で、ハザード比は0.86でした(電子添文 2026年9月改訂)。

進行したがんの試験では、中央値の差が1〜3か月の試験が多い一方で、数年後に生きている人の割合の差は、比べた相手の2〜3倍になっている試験があります。中央値と長期の生存率の両方を見ると、全員が少しずつ延びるのではなく、一部の人で効果が長く続いていると読めます。

手術の前後に使う肺がんで、まだ出ていない答え

AEGEAN試験で承認の根拠になったのは、再発・進行などが起きるまでの無イベント生存と、手術で取ったがんが消えていた割合(病理学的完全奏効)です。全生存期間は中間解析でハザード比0.89(95%信頼区間0.70〜1.14)で、統計学的な評価はされておらず、最終解析を待っている段階です(アストラゼネカ 2025年9月19日)。信頼区間は、亡くなる危険が30%低い側から14%高い側までにまたがっています。再発が遅れることと、長く生きられることは、同じではありません。

放射線のあとの肺臓炎は、どれくらい起こりますか?

PACIFIC試験では、肺臓炎か放射線肺臓炎が、デュルバルマブの群の33.9%、偽薬の群の24.8%に起こりました。多くは軽く、重いもの(グレード3〜4)は3.6%と3.0%でした。

放射線をあてた肺には、治療が終わってしばらくしてから炎症が起こることがあり、放射線肺臓炎と呼びます。イミフィンジの電子添文は、警告の欄で「間質性肺疾患(放射線肺臓炎を含む)」を挙げ、亡くなった例も報告されているとして、息切れ、呼吸困難、咳、発熱などの初期症状と胸部X線検査で経過を見るよう求めています(電子添文 2026年9月改訂)。間質性肺疾患や放射線肺臓炎がすでにある人、あった人は、起こったり悪くなったりするおそれがあるため、慎重に使う対象です。

PACIFIC試験の肺臓炎を詳しく調べた解析では、偽薬の群でも4人に1人に肺臓炎が起きていました(Vansteenkiste J, et al. ESMO 2019)。肺臓炎の多くは化学放射線療法そのものによるもので、デュルバルマブを加えたことで増えたのは、その上乗せの分です。同じ解析で、肺臓炎が起きたかどうかを考えに入れても、デュルバルマブの群の生存期間の延びは変わりませんでした。限局型小細胞肺がんのADRIATIC試験でも、放射線肺臓炎を含む肺臓炎はデュルバルマブの群で38%、偽薬の群で30%と報告されています(The ASCO Post 2024年6月25日)。

電子添文は、間質性肺疾患がグレード2(症状があり、日常の一部に差しつかえる程度)なら回復するまで休み、グレード3以上なら投与をやめると定めています。咳や息切れ、発熱が出てきたら、次の点滴の日を待たずに連絡します。

肺の副作用で受診を急ぐサインは抗がん剤の間質性肺炎の記事、放射線治療そのものの副作用は放射線治療とはの記事にまとめています。

肺のほかに、どんな副作用がありますか?

甲状腺の働きの低下や上昇、肝機能障害、大腸炎など、免疫が自分の臓器を攻撃する副作用があります。投与が終わったあとに出ることもあります。

電子添文の重大な副作用のうち、頻度の高いものは次のとおりです。成分で過敏症を起こしたことがある人には使わず、自己免疫疾患がある人、あった人には、悪くなるおそれがあるため慎重に使います。

副作用 頻度 気づくきっかけになる症状
甲状腺機能低下症 9.7% 疲れやすい、まぶたが腫れぼったい、寒がり、体重が増える、便秘
肝機能障害 7.7% 疲れやすい、体がだるい、吐き気、食欲がない
甲状腺機能亢進症 6.4% 動悸、手指のふるえ、体重が減る、汗をかきやすい
間質性肺疾患(放射線肺臓炎を含む) 4.7% 咳、息切れ、息苦しい、発熱
肝炎 2.1% 体がだるい、吐き気、白目や皮膚が黄色くなる、尿の色が濃くなる
インフュージョンリアクション(点滴に伴う反応) 1.6% 呼吸が苦しい、まぶた・唇・舌のはれ、発熱、寒気、めまい
大腸炎 1.2% 腹痛、お腹が張る、水のような便、便に血が混じる
副腎機能不全 0.8% 体がだるい、吐く、食欲がない、冷や汗、手足が冷たい
1型糖尿病(劇症を含む) 0.3% 喉が渇く、水を多く飲む、尿が増える、体重が減る
心筋炎 0.2% 胸の痛み、動悸、息切れ、むくみ

出典:頻度はイミフィンジ点滴静注 電子添文(2026年9月改訂 第15版)の重大な副作用。症状はイミフィンジ点滴静注 患者向医薬品ガイド(2023年1月更新)をもとに作成

電子添文は、投与が終わったあとにも重い副作用が出ることがあるとして、終了後も経過を見るよう定めています。息切れ、続く下痢、強いだるさなど、いつもと違う症状があれば、点滴を受けている病院に連絡します(イミフィンジ点滴静注 患者向医薬品ガイド)。副作用が出やすい時期と臓器ごとの対処は、がん免疫療法の副作用の記事で説明しています。

イミフィンジは、どのくらいの間隔で、いつまで続けますか?

化学放射線療法のあとの維持療法は、4週間ごとに1回の点滴で、非小細胞肺がんは12か月まで、限局型小細胞肺がんは24か月までです。

1回の点滴は60分以上かけて行います。体重が30kg以下の人は、体重1kgあたり20mgで量を決めます。電子添文に書かれている主な間隔と上限は次のとおりです。

場面 間隔 上限
非小細胞肺がん 化学放射線療法のあとの維持療法 1回1,500mgを4週間ごと 12か月まで
限局型小細胞肺がん 化学放射線療法のあとの維持療法 1回1,500mgを4週間ごと 24か月まで
非小細胞肺がん 手術の前後 手術の前は3週間ごと、手術のあとは4週間ごと 手術の前は4回まで、手術のあとは12回まで
膀胱がん 手術の前後 手術の前は3週間ごと、手術のあとは4週間ごと 手術の前は4回まで、手術のあとは8回まで
高リスクの筋層非浸潤性膀胱がん 4週間ごと 13回まで
胃がん 手術の前後 4週間ごと 手術の前に2回、手術のあとに2回、そのあと10回まで
進行・再発のがん(肝細胞がん、胆道がん、進展型小細胞肺がんなど) 併用の時期は3週間ごと、そのあと4週間ごと(肝細胞がんは4週間ごと) 電子添文に上限の記載はない

出典:イミフィンジ点滴静注 電子添文(2026年9月改訂 第15版)の用法及び用量

上限のない使い方では、効果と副作用を見ながら、いつまで続けるかを主治医と決めます。維持療法の上限は、試験でその期間まで使って効果を確かめたことによるもので、それより長く使えば効果が増すかどうかは確かめられていません。

費用は保険診療の薬として高額療養費制度の対象になり、自己負担の上限の決まり方はがんの治療費の記事で説明しています。

イミフィンジが効かなくなったら、どうしますか?

画像でがんが進んだことを確かめ、がんの種類と、イミフィンジをどの場面で使ったかに応じて、次の薬物療法、治験、緩和ケアなどを検討します。

維持療法の途中や終わったあとに再発した場合と、進行したがんに使っていて効かなくなった場合とでは、次に選べる治療が違います。たとえば化学放射線療法のあとの維持療法で再発した肺がんでは、進行した肺がんとしての薬物療法を考えることになります。画像で進行と判断する決まりは、抗がん剤の効果判定の記事で扱っています。

保険診療の外の選択肢として、当院で実施するトラローム療法(高用量フアイア顆粒内服療法)で用いる生薬フアイアがあります。生薬フアイアは、1,000例規模のランダム化大規模臨床試験を生存率で勝ち抜き、米国臨床腫瘍学会が定めるエビデンスレベル最高位の抗がんエビデンスを獲得しました。乳がん・肺がん・胃がん・大腸がんなどでも大規模臨床試験が進み、IgA腎症・喘息・アトピー・乾癬など免疫が過剰に働く病気でも有効性が報告されています。トラローム療法は、本邦では保険診療の対象外です(Chen Q, et al. Gut 2018)。今の治療と組み合わせるときは、そのことを主治医にも伝えておきます。

33.1%

化学放射線療法のあとにイミフィンジを続けた非小細胞肺がんの人のうち、5年後に進行も再発もせず生きていた人の割合です(偽薬は19.0%)。
続けた人でも、3人に2人は5年の間にがんが進むか、亡くなっていました。

出典:Spigel DR, et al. J Clin Oncol 2022(PACIFIC試験の5年解析)

新見正則医院院長 新見正則

監修

新見正則(にいみ まさのり)

新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年、英国オックスフォード大学にて移植免疫学の医学博士(Doctor of Philosophy)取得。2020年まで帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。外科医、免疫学者、漢方医として臨床と研究の両方に携わる。

日本外科学会 外科専門医・指導医/日本消化器外科学会 消化器外科指導医/日本東洋医学会 漢方専門医/アメリカ外科学会フェロー(FACS)

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よくある質問

Qイミフィンジはどのがんに使えますか?

2026年9月改訂の電子添文では、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、肝細胞がん、胆道がん、子宮体がん、膀胱がん、胃がんで、11の効能が承認されています。化学放射線療法のあと、手術の前後、進行・再発など、場面ごとに使い方が決まっています。

Qイミフィンジはなぜ化学放射線療法のあとに使うのですか?

化学放射線療法で治療を終えても、残ったがんから再発する人が多いためです。PACIFIC試験では、続けた群の5年全生存率が42.9%、偽薬の群が33.4%でした。

Qイミフィンジは何か月続けますか?

化学放射線療法のあとの維持療法は、4週間ごとの点滴で、非小細胞肺がんは12か月まで、限局型小細胞肺がんは24か月までです。進行・再発のがんでは上限はなく、効果と副作用を見ながら主治医と決めます。

Qイミフィンジで肺臓炎はどれくらい起こりますか?

PACIFIC試験では、肺臓炎か放射線肺臓炎がデュルバルマブの群の33.9%、偽薬の群の24.8%に起こり、重いものは3.6%と3.0%でした。空咳や息切れ、発熱が出たら、次の点滴を待たずに医療機関に連絡します。

Qイミフィンジが効かなくなったら、ほかに治療はありますか?

がんの種類と、イミフィンジをどの場面で使ったかによって、次の薬物療法、遺伝子パネル検査、治験、緩和ケアなどの選択肢があります。維持療法のあとの再発か、進行したがんでの効果の低下かで、選べるものが違います。

参考文献

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    https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/670227_4291443A1023_1_17
  2. アストラゼネカ株式会社「イミフィンジ点滴静注 医薬品インタビューフォーム」2023年11月改訂(第9版)
    https://www.info.pmda.go.jp/go/interview/1/670227_4291443A1023_1_091_1F.pdf
  3. アストラゼネカ株式会社 プレスリリース「イミフィンジ、限局型小細胞肺がんにおける根治的化学放射線療法後の維持療法で、国内初の免疫療法薬として承認取得」2025年3月27日
    https://www.astrazeneca.co.jp/news/press-releases1/2025/202503271.html
  4. アストラゼネカ株式会社 プレスリリース「イミフィンジ、非小細胞肺がんにおける、術前・術後補助療法として日本で承認取得」2025年9月19日
    https://www.astrazeneca.co.jp/media/press-releases1/2025/202509192.html
  5. アストラゼネカ株式会社 プレスリリース「イミフィンジ、日本初かつ唯一の胃がんにおける術前・術後補助療法の免疫療法薬として承認取得」2026年6月19日
    https://www.astrazeneca.co.jp/news/press-releases1/2026/202606191.html
  6. Spigel DR, Faivre-Finn C, Gray JE, et al. Five-year survival outcomes from the PACIFIC trial: durvalumab after chemoradiotherapy in stage III non-small-cell lung cancer. J Clin Oncol. 2022;40:1301-1311
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35108059/
  7. The ASCO Post. 5-Year Survival Outcomes With Consolidation Durvalumab After Chemoradiotherapy in Unresectable Stage III NSCLC. 2022年5月25日
    https://ascopost.com/issues/may-25-2022/5-year-survival-outcomes-with-consolidation-durvalumab-after-chemoradiotherapy-in-unresectable-stage-iii-nsclc/
  8. Cheng Y, Spigel DR, Cho BC, et al. Durvalumab after chemoradiotherapy in limited-stage small-cell lung cancer. N Engl J Med. 2024;391(14):1313-1327
    https://doi.org/10.1056/NEJMoa2404873
  9. The ASCO Post. Durvalumab Consolidation Therapy Extends Survival in Limited-Stage Small Cell Lung Cancer. 2024年6月25日
    https://ascopost.com/issues/june-25-2024/durvalumab-consolidation-therapy-extends-survival-in-limited-stage-small-cell-lung-cancer/
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    https://oncologypro.esmo.org/meeting-resources/esmo-2019-congress/Efficacy-of-durvalumab-in-patients-with-Stage-III-NSCLC-who-experience-pneumonitis-PACIFIC
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    https://oncologypro.esmo.org/meeting-resources/esmo-congress-2021/durvalumab-tremelimumab-platinum-etoposide-in-first-line-extensive-stage-sclc-es-sclc-3-year-overall-survival-update-from-the-phase-iii-casp
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    https://oncologypro.esmo.org/meeting-resources/esmo-asia-congress-2024/three-year-survival-safety-and-extended-long-term-survivor-elts-analysis-from-the-phase-iii-topaz-1-study-of-durvalumab-d-plus-chemotherapy-in
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    https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/GUI/670227_4291443A1023_1_00G.pdf
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