目次
はじめに
約40年間、がん患者さんの治療に携わって、今描く僕の仮説は「希望が免疫力を上げる」です。この仮説は実臨床医の多くが体感していることですが、実はほとんど誰も口にしていない秘密です。
些細なことでも免疫力は上がる
以前からいろいろな環境要因が免疫力と関係があると、それをマウスで証明したく、いろいろな実験を行いました。
まず、マウスのモデルは、茶色のネズミ(CBA)に黒色のネズミ(C57/BL10)の心臓を移植し、そして移植された心臓の拒絶までの時間や、免疫制御細胞であるCD4陽性/CD25陽性/Foxp3陽性細胞を免疫組織染色やフローサイトメーターを利用して調べます。その結果、音楽、匂い、運動、生活環境、遊び道具などでも免疫力が上がることを実証してきました。
音楽では、特にオペラ「椿姫」で免疫力が上がり、この結果を報告した論文で2013年のイグノーベル医学賞をハーバード大学で頂きました。匂いは当帰芍薬散という漢方薬の匂いで免疫力が上がりました。運動のやり過ぎは免疫力が下がり、適度の運動が大切とわかりました。一匹で飼うよりも複数のマウスとの生活で免疫力は上がりましたが、凶暴な白ネズミ(BALB/c)を混ぜると免疫力は下がりました。マウスが自分で入ってクルクル回る遊び道具があると免疫力が上がりました。些細なことでも免疫力は上がるのです。しかし、これはすべてマウスの実験での証明なので、人間にも当てはまるかは実はまだ謎ですが、実臨床を行っていると、「確かにそうだ!」と思うことは多々あります。
希望が免疫力を上げる実験はマウスでは不可能
僕は一時期、世界で一番心臓移植の手術が上手でした。多くの方に「Masanoriの心臓移植の手技は世界一だ!」と言われ、欧州やアメリカの大学に手術の指導に出向きました。しかし、その手術はマウスの心臓移植で、人間ではありません。そんなマウスの心臓移植モデルを使って、音楽、匂い、運動、生活環境、遊び道具などが免疫力を上げることを証明しました。次に僕が行いたい証明が「希望が免疫力を上げる!」でした。しかし、希望をマウスに持たすことができないのです。ですから、僕が得意とするマウスの心臓移植モデルでは、「希望が免疫力を上げる!」という証明は不可能なのです。
人間では希望で免疫力は上がるの? ランダム化試験は無理
アメリカ臨床腫瘍学会が描くエビデンスピラミッドのトップは1000例規模のランダム化された大規模臨床試験です。「希望が免疫力を上げる!」を証明するには、クジ引きで希望を持つ人と、持たない人を分けて、そしてその後の生存率を比べる必要があります。「希望を持たない」をクジ引きで割り付けられた人に、「あなたはどんな治療をしても治りません」などと告げることは倫理的に不可能なのです。
そうなると実臨床の経験から推論するしかありません。
実臨床では希望は大切なの?
抗がん剤は基本的にランダム化された大規模臨床試験を勝ち抜かないと保険適用されません。多くの腫瘍内科医は保険適用の治療が標準治療という建前です。大規模臨床試験を勝ち抜いた抗がん剤の結果を見ると、1年、2年、3年、5年の生存率の差が、コントロール群(実薬を使用しない群)と比べて、数%しかないものも少なくありません。10%の差がでれば「アッパレ!」、20%以上の差があれば「もの凄く素晴らしい抗がん剤」となります。
しかし、実際に実臨床で抗がん剤を使用していると、大規模臨床試験の結果よりも遙かに効いているように思えるのです。敢えて言えば、たった数%の生存率の差しかない抗がん剤を強制的に勧めるような腫瘍内科医がたくさんいます。本当に数%の差しかないと思っているのなら、僕的には「あまりにも高圧的で、上から目線の対応」と思えることが少なくありません。しかし、実際は効いているのです。
僕の経験からは、高々数%の差しかない大規模臨床試験を勝ち抜いた薬剤でも、実際に使用すると、そこに「希望」という要素が加わるので、遙かに有効性が増すと思っています。
そして、エビデンス至上主義で、ガイドライン一本槍の腫瘍内科は、治療の選択肢がなくなると「西洋医学でやることはありません。緩和医療に行って下さい」と憚ることなく患者さんに告げています。そして、その後は、一気に病状が悪化するパターンを僕は無数に知っています。僕の仮説は、免疫力を上げていたのは「治療があるという希望」で、緩和医療後に悪化するのは、そのがんの進行を精一杯防いでいた「希望」がなくなるから、というものです。
生薬フアイアの素晴らしさ
一方で、当院で処方する生薬フアイアは、アメリカ臨床腫瘍学会のトップレベルのエビデンスを持ちながら、なんと副作用がありません(極まれに起こる軽い下痢のみ)。そして、どんな西洋医学的治療の邪魔もしなければ、西洋医学的治療や漢方治療で邪魔もされません。ですから、西洋医学的な対応がなくなっても、フアイアで明らかな生存率の向上が期待できるのです。その間違いのない希望が免疫力を上げているのです。
フアイアでも96週で生存率はたった14%アップ
「アメリカ腫瘍学会のエビデンスピラミッドのトップ座る明らかな抗がんエビデンスを獲得したフアイア」と僕は説明していますが、実は96週で14%の生存率の向上だけなのです。それは素晴らしいことですが、100人中14人にしか御利益がないとも言い換え可能です。しかし、実際にフアイアを使用しているとそのデータよりも遙かに効いていることを体感します。予後を宣告されている方の当院の成功の定義は、「主治医が告げた予後の3倍以上長生きすること」です。なんとフアイアを飲むと8割以上の方が当院の成功例に入ります。そこには「希望による免疫力アップ」が重要だと自分では腑に落ちているのです。
怪しい医療でも役に立つ?
腫瘍内科の何人かの先生は、「怪しい医療」を糾弾することに必死です。彼らが言う「怪しい医療」とは明らかな抗がんエビデンスがなく、高額な費用を要求する医療です。しかし、その「怪しい医療」がなくならない理由のひとつは、希望が免疫力を上げるからだと僕は思っています。そこを理解できない腫瘍内科医はひたすら「怪しい医療」を否定しますが、実は希望に繋がれば、それも選択肢のひとつなのです。新見正則医院は、患者さんの選択肢を決して否定しません。正しい情報や、情報の正しい理解をしっかり説明しますが、最後は患者さんの選択なのです。どの治療を選んでも生薬フアイアの併用がお勧めです。「希望が免疫力を上げる」ことを忘れないでください。
新見正則医院にご連絡ください。
まず、希望を繋ぐために、食べられる限りは生薬フアイアを内服して下さい。フアイアには点滴がありません。ですから、少量でも食べられること、すくなくとも水が飲めることが必要なのです。
フアイアは1000例規模のランダム化された大規模臨床試験を勝ち抜きましたが、保険収載されていません。少々経済毒性があります。しかし経済毒性以外の副作用はなく(まれに起こる下痢のみ)、またどの治療とも併用可能なため、機会損失(他の治療が行えない)もありません。
フアイアのお試し希望の方は以下を参考にして下さい。1ヶ月分30包が3万3000円(税込、送料無料)です。電話対応の場合は、初診料は不要です。
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生薬フアイア概説
まずフアイアを試したいときには
執筆者略歴 新見正則
新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得 (Doctor of Philosophy)。外科医 x サイエンティスト x 漢方医としてレアな存在で活躍中。2020年まで帝京大学医学部博士課程指導教授 (外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞 (脳と免疫)。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。漢方JP主宰者。
新見正則の生き方論は以下の書籍も参考にしてください。
しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通(新興医学出版社)
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