放射線治療とは?がんで何回通うのか、副作用が不安な人へ

放射線治療は、がんに放射線を当ててがん細胞のDNAを傷つける治療で、手術・薬物療法と並ぶがんの3大治療の1つです。
多くは通院で受け、1回に治療室にいるのはおおむね10〜30分です。

この記事では、放射線治療の仕組み、何のために使うのか(根治・手術の前後・症状の緩和)、外部照射と内部照射の違い、IMRTや定位照射といった方法、通院の回数と時間、副作用、費用、日本でどのくらい使われているかを、国立がん研究センターと日本放射線腫瘍学会(JASTRO)の資料をもとに整理します。通院の回数については、「回数が少ない=弱い治療」ではないことを、ガイドラインの根拠で確かめます。

放射線治療とは、どんな治療ですか?

がんのある場所に放射線を当て、がん細胞のDNAを傷つけて治療する方法です。手術と同じく、体の一部に対して行う「局所」の治療です。

国立がん研究センターのがん情報サービスは、放射線治療を「手術、薬物療法と並ぶがんの3大治療法の1つ」と位置づけています。手術と同様に局所に対する治療ですが、臓器を取り除くことなく、がんの部分に放射線を当てて治療する点が違います(がん情報サービス「放射線治療」2023年)。

放射線は細胞の中のDNAを切断して、がん細胞にダメージを与えます。がん細胞は分裂・増殖する力が強い一方で、DNAに傷がつきやすく、修復する力が弱いという特徴があります。治療では腫瘍を標的にし、治療に必要な最低限の周りの正常組織を含めて放射線を当てます(同)。

治療は放射線腫瘍医だけで行うものではありません。放射線腫瘍医、診療放射線技師、医学物理士、看護師がチームで担当します(がん情報サービス「放射線治療の実際」2023年)。

放射線治療の前後に漢方薬や生薬を使うことについては、ブログ「がんの放射線治療(X線/IMRT/陽子線/重粒子線/内部照射)の前後に、漢方薬や生薬は?」で別に書いています。

どんな目的で使われますか?

目的は大きく2つ、がんを治すこと(根治)と、がんによる症状を和らげること(緩和)です。根治をめざす場合は、単独のほか、薬物療法や手術と組み合わせて使われます。

使い方 何のために行うか
放射線治療だけで治す ほかの治療法と併用せずに、根治をめざす。転移・再発したがんでも、局所にとどまっていれば放射線で治療する場合がある
化学放射線療法 放射線治療と薬物療法(化学療法)を併用する。一部のがんでは標準治療になっている
手術の前(術前照射) 手術中に散らばるおそれのあるがん細胞をできるだけ死滅させる。がんをできるだけ小さくして手術をしやすくする
手術の後(術後照射) 手術で切除しきれずに残ったがん細胞を死滅させ、再発の可能性を下げる
症状を和らげる(緩和照射) 骨転移による痛み、脳転移による神経症状、気管・血管・神経などがんに圧迫されて起こる症状を和らげる

がん情報サービス「放射線治療の実際」(2023年)の説明をもとに作成。

表のうち上の4つが根治をめざす使い方、いちばん下が症状を和らげる使い方です(がん情報サービス「放射線治療の実際」2023年)。日本放射線腫瘍学会も、進行したがんの痛みや出血を和らげるうえで放射線治療が大きな役割を担うと説明しています(日本放射線腫瘍学会「がんは放射線治療の時代へ」)。

症状を和らげるための照射は、治療の終わりが近い人だけのものではありません。緩和ケアはいつから受けられるかは、別の手引きで説明しています。骨転移の痛みに対する照射でどのくらい痛みが取れるかも、別の手引きで扱っています。

外部照射と内部照射は、何が違いますか?

体の外から放射線を当てるのが外部照射、放射線を出す物質(線源)を体の中に入れるのが内部照射です。一般的に行われているのは外部照射です。

分類 方法 主な対象の例
外部照射 リニアック(高エネルギー放射線治療装置)などで、体の外からX線や電子線を当てる 多くのがん
内部照射:腔内照射 子宮などの腔内に細い管(カテーテル)を入れ、その管を通して線源を送り込む 子宮腔、腟腔、口腔、食道、気管支、直腸などのがん
内部照射:組織内照射 線源をがんやその周りの組織に直接刺し入れる 前立腺がん、舌などの口腔がん、皮膚がん、乳がんなど
内部照射:RI内用療法(核医学治療) 放射性同位元素(RI)を飲み薬や注射で体に入れる 遠隔転移のある甲状腺がん(ヨウ素131)、去勢抵抗性前立腺がんの骨転移(ラジウム223)、ソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍(ルテチウム177)

がん情報サービス「放射線治療の種類と方法」(2023年)をもとに作成。腔内照射と組織内照射をまとめて密封小線源治療と呼ぶ。

内部照射のうち、線源を容器に密封したまま使うものを密封小線源治療、密封しない放射性同位元素を使うものを核医学治療(RI内用療法)と呼びます。前立腺がんの組織内照射では、ヨウ素125などの粒状の線源を前立腺の中に刺し入れたままにする方法があり、通常50〜100個程度を入れます(がん情報サービス「放射線治療の種類と方法」2023年)。

外部照射にはX線のほかに、陽子線や重粒子線(炭素イオン線)を使う粒子線治療もあります。粒子線治療は保険が効くがんが限られており、重粒子線と陽子線の違いと費用は、別の手引きで説明しています。

IMRTや定位照射とは、どんな方法ですか?

どちらも外部照射の方法で、がんに放射線を集め、周りの正常な組織に当たる量を減らすための工夫です。

方法 どんな方法か
三次元原体照射 がんの大きさ・形・部位を特定し、がんと周りの組織を立体的に再現して照射の計画を立てる
強度変調放射線治療(IMRT) いろいろな方向から当てる放射線の強さを変え、がんには高い線量を、隣の正常組織には低い線量を当てる。装置を回転させながら行う方法(VMAT)もある
定位放射線治療 小さな病巣に多方向から放射線を集中させる。1回で終える場合を定位手術的照射(SRS)と呼ぶ。脳以外(体幹部)に行うものは体幹部定位放射線治療(SBRT)と呼ばれる
画像誘導放射線治療(IGRT) 照射の直前にX線・CT・MRIなどで位置を確かめ、ずれを補正してから当てる補助技術

がん情報サービス「放射線治療の種類と方法」(2023年)、体幹部定位放射線治療は日本放射線腫瘍学会「放射線治療計画ガイドライン2020年版」による。

IMRTは、多数の板を動かして照射の形を変える装置(マルチリーフコリメーター)を使い、がんの複雑な形に合わせて線量を集めます(がん情報サービス「放射線治療の種類と方法」2023年)。

定位放射線治療は、脳では脳転移などに使われ、ガンマナイフ、リニアック、サイバーナイフといった装置で行われます(同)。体幹部の定位放射線治療(SBRT)の対象として、日本放射線腫瘍学会のガイドラインは肺、肝臓、腎臓、前立腺、脊椎とその周りの病変を挙げています。たとえば早期の肺がんでは、腫瘍の最大径が5cm以内で、リンパ節転移や遠隔転移のないものが対象です。国内でもっとも多く使われているのは、4回に分けて合計48Gyを当てる方法です(日本放射線腫瘍学会「放射線治療計画ガイドライン2020年版」肺癌)。

何回、どのくらいの時間通いますか?

土日と祝日を除いて毎日照射するのが一般的で、治療期間は1日から2か月程度まで幅があります。1回に治療室にいるのはおおむね10〜30分で、実際に放射線が出ているのは数分です。

項目 目安
入院か通院か ほとんどの人は通院で受ける
照射する日 土日と祝日を除き毎日
治療期間 病状や治療目的によって1日〜2か月程度
1回に治療室にいる時間 おおむね10〜30分(放射線が出ているのは数分)
1回の線量(通常の分割) 1.8〜2.0Gy、週5回

1回の線量はGy(グレイ)という単位で表す。入院・通院から治療室にいる時間までは、がん情報サービス「放射線治療の実際」(2023年)、1回の線量は日本放射線腫瘍学会「放射線治療計画ガイドライン2020年版」総論による。

照射中に痛みは感じません。ただし、放射線が出ている数分間は、動かずにじっとしている必要があります(がん情報サービス「放射線治療の実際」2023年)。

回数が多くなるのは、根治をめざす治療です。日本放射線腫瘍学会のガイドラインは、合計60〜70Gyを30〜35回、6〜7週かけて当てる方法が、根治を目的とする照射として広く用いられていると書いています(日本放射線腫瘍学会「放射線治療計画ガイドライン2020年版」総論)。

何Gyを何回に分けて当てるか(線量分割)は、がんを抑える効果とも、正常な組織に出る急性の反応や晩期の有害事象とも密接に関わります(同)。

回数が少ない治療は、効き目も弱いのですか?

そうとは限りません。1回の線量を増やして回数を減らす「寡分割照射」は、乳がんの手術後の照射では、25回の方法と再発に差がないことが試験で確かめられています。

放射線治療とは何回通う治療かを、乳がんの乳房部分切除術後の全乳房照射で比べた図。50Gyを25回・5週、40Gyを15回・3週、26Gyを5回・1週で当てる方法の通院日数の違い
同じ乳房への照射でも、1回の線量の設計で通院日数は25日から5日まで変わります。
日本乳癌学会「乳癌診療ガイドライン2022年版」放射線療法 CQ1 に記載された方法をもとに作成。

乳房部分切除術(乳房温存手術)のあとに乳房全体へ当てる照射は、日本では合計45〜50.4Gyを1回1.8〜2.0Gyで、4.5〜5.5週かけて行うのが経験的に標準とされてきました。一方、世界的には3週程度で終える寡分割照射が行われています(日本乳癌学会「乳癌診療ガイドライン2022年版」放射線療法 CQ1)。

根拠になった試験の1つが英国のSTART-B試験です。50Gyを25回・5週で当てる方法と、40Gyを15回・3週で当てる方法を比べました。START-A試験とあわせ、9年以上の観察期間で、局所再発や局所・領域リンパ節再発に差はみられませんでした(同)。

副作用はむしろ減っています。ガイドラインがまとめた12のランダム化比較試験のメタ分析では、グレード2以上の急性期放射線皮膚炎のリスク比が0.55(95%信頼区間0.45〜0.66)で、寡分割照射のほうが少なくなっていました(同)。

これらをもとに、乳癌診療ガイドライン2022年版は、乳房部分切除術後の全乳房照射で寡分割照射を「強く推奨する」としています。50歳以上、pT1〜2N0、全身化学療法を行っていない人では根拠の強さが「強」、それ以外の人では「中」、非浸潤性乳管がんでは「弱」とされています。ガイドラインは、寡分割照射によって通院に要する時間と医療費が節約されることにも触れています(同)。

さらに短い、26Gyを5回・1週で当てる方法も英国のFAST-Forward試験で調べられています。ガイドライン2022年版の時点では、40Gy・15回と比べて局所制御は劣らず、正常組織への影響も5年後まで同様と報告されていました(同)。2026年には、この試験の10年間の成績が論文として報告されています(Brunt AM, et al. Lancet Oncol. 2026)。

治療の回数は、効き目の強さを表す数字ではありません。合計の線量と1回の線量の組み合わせとして設計されたものです。肺がんの定位放射線治療が4回程度で終わるのも、照射する範囲を小さく絞って1回の線量を増やしているためです。ガイドラインは、こうした寡分割照射では照射回数と治療期間がともに短縮されると説明しています(放射線治療計画ガイドライン2020年版 総論)。

治療はどんな流れで進みますか?

放射線腫瘍医の診察、位置決め(シミュレーション)、治療計画の作成を経て、照射が始まります。

  1. 放射線腫瘍医の診察と説明を受ける
  2. CTで照射する位置を決める(CTシミュレーション)。皮膚の表面や固定具に印を付ける(マーキング)
  3. コンピューター(治療計画装置)で、どの部位に、どの方向から、どれくらいの量を何回に分けて当てるかを決める
  4. 照射を始める

がん情報サービス「放射線治療の実際」(2023年)による。

外部照射の場合、放射線が体内に残ることはないので、周りの人への影響はありません。一方、内部照射の一部では、子どもや妊婦との接触を制限される場合があります。担当の放射線腫瘍医や看護師の指示を確かめてください(国立がん研究センター がん情報サービス 患者向け冊子「がんのことで知っておくこと」)。

副作用は、いつ、どんなものが出ますか?

治療中から終了直後に出る「急性期」のものと、終了して半年から数年たってから出る「晩期」のものに分けられます。出る副作用は、照射した場所によって違います。

急性期の副作用 晩期の副作用
いつ出るか 治療中または終了直後 終了してから半年から数年たった後
全身に出るもの 疲労感やだるさ、食欲不振、貧血など 二次がんの発生
照射した場所に出るもの 皮膚の乾燥・かゆみ・ヒリヒリ感・熱感。頭部で脱毛、口腔で口の渇き・味覚の異常、胸部で咳・息切れ、腹部で軟便・下痢 照射した部位による。線量によっては不妊を来す可能性があり、妊娠や出産に影響することがある

がん情報サービス「放射線治療」「放射線治療の実際」(いずれも2023年)による。

急性期の副作用のうち皮膚の変化は、通常、照射終了後2週間から1か月程度で、ほぼ治療前の状態に戻ります。晩期の副作用は数か月以上たってから現れることもあるため、治療が終わってからも経過を見ていきます(がん情報サービス「放射線治療の実際」2023年)。

将来、妊娠・出産を希望する人は、治療を始める前に医師に相談することが勧められています(同)。

費用はどのくらいかかりますか?

標準治療として行う一般的な放射線治療は、公的医療保険の対象です。窓口での負担は年齢と所得に応じた1〜3割で、高額療養費制度も使えます。

がん情報サービスは、標準治療の中で行われる一般的な放射線治療は公的医療保険の対象だと説明しています。一部の施設でのみ行われる先進医療では、保険が適用されない部分の費用は自己負担になります(がん情報サービス「放射線治療」2023年)。日本放射線腫瘍学会は、放射線治療の99%程度で健康保険が利き、高額療養費制度が使えると説明しています(日本放射線腫瘍学会「がんは放射線治療の時代へ」)。

ただし、方法によって保険の条件が違います。がん情報サービスの表(2022年4月現在)では、三次元原体照射や画像誘導放射線治療は対象のがんに限定がなく、IMRTは固形がんで、組織内照射は前立腺がんなどの対象のがんで、それぞれ「保険適用の可能性あり」とされています。同じがんでも適用にならない場合がある、とも注記されています(がん情報サービス「放射線治療の種類と方法」2023年)。

治療費は照射の方法と回数で変わるため、ひととおりの治療にいくらかかるかは、治療を始める前に担当医に確かめておくと見通しが立ちます。健康保険の自己負担と高額療養費の仕組みは、がんの治療費はいくらかかるかの記事で順に整理しています。

日本では、どのくらいの人が放射線治療を受けていますか?

日本放射線腫瘍学会の推計では、2025年に放射線治療を受ける人は28.8万人です。これは、がんにかかる人の数の28%にあたります。

日本放射線腫瘍学会が2025年6月に厚生労働省の検討会へ出した資料は、学会の構造調査から、放射線治療を受ける患者の総数はがんにかかる人の数の28%にあたるとしています。この割合を2025年に推計されるがんの罹患数に当てはめ、2025年の放射線治療患者数を28.8万人と見積もっています(日本放射線腫瘍学会「放射線療法に係る医師数と放射線治療装置の推計」第18回がん診療提供体制のあり方に関する検討会 資料3、2025年)。

2023年を対象にした学会の構造調査(速報)では、回答した660施設で年間231,741人が放射線治療を受けており、全国では約28〜29万人程度と推計されています(日本放射線腫瘍学会「全国放射線治療施設の2023年定期構造調査報告(速報)」2025年)。

欧米との比較では、2016年の検討会資料で、治療件数は増えているものの欧米に比べるとまだ低いとして、日本25%、欧米50〜60%という数字が示されていました(「がんの放射線治療:現状と課題」第6回がん診療提供体制のあり方に関する検討会、2016年)。

回数の短縮は、がんと部位ごとの話です

この記事で見た「25回と15回で再発に差がない」という結果は、乳房部分切除術後に乳房全体へ当てる照射について、ランダム化比較試験で確かめられたものです。前立腺がん、頭頸部がん、食道がんなど、ほかのがんや部位で何回が適切かは、それぞれのガイドラインと試験で別に決まります。自分の治療の回数がなぜその回数なのかは、担当の放射線腫瘍医に確かめてください。

28%

放射線治療を受ける患者の総数を、がんにかかる人の数と比べた割合。
人数どうしの比で、がんと診断された一人ひとりのうち何%が放射線治療を受けたかを追いかけて数えた値ではありません。

日本放射線腫瘍学会「放射線療法に係る医師数と放射線治療装置の推計」(第18回がん診療提供体制のあり方に関する検討会 資料3、2025年6月23日)

放射線治療が使われる割合を、私はこう見ています

がん患者さんが放射線治療を受ける割合は、ザックリと欧米では6割と言われています。日本では2割から3割だそうです。

私を含めて今までがん治療を担ってきた外科医の多くが、そもそもは抗がん剤や放射線治療はほぼほぼ無効という時代に育ったことも一因に思えます。

しかし、現在は外科治療、放射線治療、そして抗がん剤ががん治療の3本柱です。少なくとも、放射線治療施設がない病院は候補から外れます。でも、病院内に放射線治療施設がなくても、密な連携先に放射線治療施設があれば問題ありません。

新見正則医院院長 新見正則

監修者

新見正則(にいみ まさのり)

新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年、英国オックスフォード大学にて移植免疫学の医学博士(Doctor of Philosophy)取得。2020年まで帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。外科医、免疫学者、漢方医として臨床と研究の両方に携わる。

日本外科学会 外科専門医・指導医/日本消化器外科学会 消化器外科指導医/日本東洋医学会 漢方専門医/アメリカ外科学会フェロー(FACS)

詳しいプロフィール

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よくある質問

放射線治療は何回通いますか?

病状や治療目的によって違い、治療期間は1日から2か月程度まで幅があります。土日と祝日を除いて毎日照射するのが一般的です。根治をめざす照射では30〜35回・6〜7週の方法が広く用いられていますが、乳がんの手術後の照射のように、1回の線量を増やして15回・3週程度で終える方法もあります。

放射線治療1回の時間はどのくらいですか?

治療室にいる時間はおおむね10〜30分で、実際に放射線が出ているのは数分です。照射中に痛みは感じませんが、その間は動かずにじっとしている必要があります。

放射線治療のあと、家族に放射線の影響はありますか?

体の外から当てる外部照射では、放射線が体内に残ることはないので、周りの人への影響はありません。内部照射の一部では、子どもや妊婦との接触を制限される場合があるので、担当の医師や看護師の指示を確かめてください。

放射線治療に保険は効きますか?

標準治療として行う一般的な放射線治療は公的医療保険の対象で、高額療養費制度も使えます。日本放射線腫瘍学会は、放射線治療の99%程度で健康保険が利くと説明しています。粒子線治療など、がんによっては保険が効かず先進医療になるものもあります。

放射線治療の副作用はいつ出ますか?

治療中から終了直後に出る急性期の副作用(だるさ、食欲不振、照射した場所の皮膚の変化など)と、終了して半年から数年たってから出る晩期の副作用に分けられます。急性期の皮膚の変化は、通常、照射終了後2週間から1か月程度でほぼ治療前の状態に戻ります。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス「放射線治療」2023年4月6日更新・確認
    https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/radiotherapy/index.html
  2. 国立がん研究センター がん情報サービス「放射線治療の実際」2023年4月6日更新・確認
    https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/radiotherapy/rt_02.html
  3. 国立がん研究センター がん情報サービス「放射線治療の種類と方法」2023年4月24日更新・確認
    https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/radiotherapy/rt_03.html
  4. 国立がん研究センター がん情報サービス 患者向け冊子 第3部第1章「がんのことで知っておくこと」150〜156ページ
    https://ganjoho.jp/public/qa_links/book/public/pdf/32_150-156.pdf
  5. 日本放射線腫瘍学会「放射線治療計画ガイドライン2020年版」総論
    https://www.jastro.or.jp/medicalpersonnel/guideline/2020/01general_remarks.pdf
  6. 日本放射線腫瘍学会「放射線治療計画ガイドライン2020年版」肺癌
    https://www.jastro.or.jp/medicalpersonnel/guideline/2020/04chest.pdf
  7. 日本乳癌学会「乳癌診療ガイドライン2022年版」治療編 放射線療法 CQ1
    https://jbcs.xsrv.jp/guideline/2022/h_index/cq1/
  8. Brunt AM, Cafferty FH, Kirby AM, et al. Hypofractionated breast radiotherapy for 1 week versus 3 weeks (FAST-Forward): 10-year efficacy and late normal tissue effects from a multicentre, open-label, non-inferiority, phase 3, randomised controlled trial and 5-year efficacy results from a randomised axillary substudy. Lancet Oncol. 2026;27(6):686-698.
    https://doi.org/10.1016/S1470-2045(26)00076-8
  9. 日本放射線腫瘍学会「放射線療法に係る医師数と放射線治療装置の推計」第18回がん診療提供体制のあり方に関する検討会 資料3、2025年6月23日
    https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/001507586.pdf
  10. 日本放射線腫瘍学会 データベース委員会「全国放射線治療施設の2023年定期構造調査報告(速報)」2025年5月19日
    https://www.jastro.or.jp/medicalpersonnel/data_center/JASTRO_NSS_2023-00.pdf
  11. 「がんの放射線治療:現状と課題」第6回がん診療提供体制のあり方に関する検討会 資料、2016年6月16日
    https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000127460.pdf
  12. 日本放射線腫瘍学会「がんは放射線治療の時代へ」(2026年10月確認)
    https://www.jastro.or.jp/customer/ordinary/customer_leaflet.pdf

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