肝臓がんに漢方薬や生薬は?

肝臓がんなんですね。治療は進歩しました。

私が医師になった当時、約40年前は、肝臓がんの治療は開腹手術しかありませんでした。そして消化器外科医で血管外科医でもあった私はたくさんの肝臓の手術を行いました。肝臓には動脈や静脈の他に、門脈という腸管からの血液が流れ込む大切な血管があり、肝臓がんの手術は血管処理の技術を要するからなのです。

肝臓は右の上腹部にあるとても大きな臓器で重量は1.5kg前後です。正常な肝臓であれば予備力があるので、半分以上を切除しても問題ありません。そして切除後には肝臓は再生することも解っています。ですから、肝臓の半分をドナーとして提供しても、提供した側(レシピエント)の肝機能の障害はほとんどないのです。

しかし、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルス感染から肝炎、肝硬変になり、そして肝臓がんが生じる時は、正常な肝臓でないので切除できる量が限られてくるのです。B型肝炎やC型肝炎は、以前は根本的な治療薬はありませんでしたが、現在はウイルスを除去できる薬剤が登場し、今後は肝炎から肝硬変に至り、そして肝臓がんになる患者さんは激減すると推測されます。

肝臓がんの治療は切除が基本ですが、肝臓がんの栄養血管である肝動脈から抗がん剤を注入する治療(肝動注化学療法)や、その肝動脈を詰める(肝動脈塞栓術)なども行われます。このカテーテル治療の歴史は比較的古く、私はオックスフォード大学留学(1993年~1998年)前に勤務していた病院では多数の肝臓がんの患者さんに施行しました。
手術という選択肢の他、細い針を肝臓に刺して、その先端の周囲を火傷させるイメージで肝臓がんの治療を行うラジオ波焼灼療法も可能です。最近は放射線治療の一種である陽子線や重粒子線も肝臓がん治療に使用されています。

肝臓がんでは何故か他の固形がんに使用される従来型の抗がん剤(殺細胞性抗がん剤)はあまり効きません。免疫チックポイント阻害剤や分子標的薬が最初から使用されます。
そして、肝臓移植も治療の選択肢になります。日本では脳死のドナーが極めて少なく、多くは生体肝移植といって健常者の肝臓の半分を移植することが大多数です。移植後は免疫抑制剤が必要になります。免疫抑制剤は免疫力を全般的にダウンさせるので、移植された肝臓にがんが生じる可能性や、他の臓器にがんが生じる可能性が増えるのです。Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズは特殊な膵臓がん(神経内分泌腫瘍)の肝転移に対して肝臓移植手術を受けたと言われています。

私が医師になった当時の肝臓がんの治療は手術しかありませんでした。ですから一分の望みを賭けて大きな手術が行われていました。そして肝切除術は本当に手術死亡率が高いものでした。その後、手術手技や麻酔の技術が進歩し最近では格段に安全性が向上しました。そしてラジオ波焼灼療法や肝動注化学療法、肝動脈塞栓術などの進歩で、リスクが高い肝切除術を無理に行うことはなくなりました。

そして肝臓がんは不治の病から、長生きできる可能性があるがんになりました。

肝臓がんの再発を防止するには

肝臓の超音波やCT検査などで早期の肝臓がんが発見され、事なきを得た人は数多くいます。しかし、がんができるということはそういう体質なのです。今回は無事に大きながんになる前に、遠隔転移する前に、がんの処理が可能でした。ところが、がんができやすい体質なので、また残された肝臓にがんが生じる可能性が極めて高いのです。そして他の臓器に新しいがんができる可能性も高いのです。再びがんが肝臓にできないように、そして他の臓器に新しいがんができないように、免疫力を上げる努力を行いましょう。手術や抗がん剤治療、放射線治療が終了した後に、がんの再発防止の生活指導などを行ってくれる病院や医師は極めて稀です。

肝臓がんの手術ができないときには

肝臓の予備力(どれだけの肝臓が残れば生命維持に問題ないか)と腫瘍の数と大きさ、そして腫瘍の位置によって、手術ができないことがあります。その時にはラジオ波焼灼療法や肝動注化学療法、肝動脈塞栓術などが行われます。その次に全身的に抗がん剤を投与しますが、その抗がん剤は従来型の抗がん剤(殺細胞性抗がん剤)ではなく、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤が主に使用されます。そして最後の手段として肝移植術も選択肢になります。

上記のどの治療を選ぶにしても、免疫力をアップさせて、肝臓がんと共存する作戦を展開しましょう。大切なのは体力と気力と免疫力です。免疫力を上げる努力を行いましょう。

いろいろな治療を組み合わせましょう

免疫力を上げる努力を積み重ねましょう。明らかな抗がんエビデンスがないことでも良さそうで、経済毒性(過度な費用負担)がないことは積み上げましょう。①散歩(適度な運動)、②日光浴、③バランスのよい食事(タンパク質を多く)、④適度な睡眠、⑤安心と希望(ストレスを減らす)などなどです。

明らかな抗がんエビデンスとは1000例規模のランダム化された大規模臨床試験です。ランダム化とはクジ引きのことで、1000例規模の大規模臨床試験を勝ち抜くと明らかな抗がんエビデンスがあるとされ、通常は保険収載されます。明らかな抗がんエビデンスがなくても経済毒性を含めた副作用がないものは加えましょう。

そして多成分系の薬剤である漢方薬や生薬が嫌いでなければ、生薬フアイアを是非とも治療に加えてください。

なんと生薬フアイアは明らかな抗がんエビデンスがあります。

生薬フアイアはなんと、1000例規模のランダム化された大規模臨床試験を勝ち抜いています。約1000例の肝臓がん手術後の患者さんをクジ引きでフアイアの内服群と内服しない群に分けて、生存率で内服群は非内服群を96週後に約14%も上まわりました。この結果は超一流英文誌「GUT」に掲載されました。これは肝臓がんに対しての大規模臨床試験の結果で、肝臓がんに主に使用される分子標的薬のソラフェニブよりも遙かに有効でした。そして実際に新見正則医院では多くの肝臓がんの患者さんが生薬フアイアを治療に加えて、再発防止を行っています。また手術不能例でも主治医が予想した予後よりも多くの患者さんが遙かに長生きしています。

どんな治療にも併用可能です。

フアイアは生薬ですから漢方薬と同じく多成分系の薬剤です。残念ながら、フアイア以外の生薬や漢方薬には明らかな抗がんエビデンスを有するものはありません。そして単一成分由来の西洋薬とは異なり、フアイアにはいろいろと不思議なことが起こります。フアイアはオプジーボなどの免疫チェックポイント阻害剤と同じように免疫力をアップさせますが、オプジーボなどとは異なり免疫が上がりすぎて起こる副作用を生じません。ですから、オプジーボなどの免疫チェックポイント阻害剤は自己免疫性疾患である自己免疫性肝炎や胆汁性肝硬変からの肝臓がんには使用できませんが、フアイアはそのような疾患にも使用可能です。

その理由は多成分系の解析技術が未だに発展途上である現在、まだまだ解明されていません。ただただ、生薬フアイアを他の治療に加えると、または単独で使用しても、有効性を体感できることが多いという事実が多数存在します。そんな多成分系で、かつ明らかな抗がんエビデンスがあるフアイアを是非とも治療の選択肢に加えてください。

新見正則医院にご連絡ください。

フアイアは1000例規模のランダム化された大規模臨床試験を勝ち抜きましたが、保険収載されていません。少々経済毒性があります。しかし経済毒性以外は副作用はなく(まれに起こる下痢のみ)、またどの治療とも併用可能なため、機会損失(他の治療が行えない)もありません。

フアイアのお試し希望の方は以下を参考にして下さい。1ヶ月分30包が3万3000円(税込、送料無料)です。電話対応の場合は、初診料は不要です。

内部リンク(当サイト内でご参考になる記事)

まずフアイアを試したいときには
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執筆者略歴 新見正則

新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得 (Doctor of Philosophy)。外科医 x サイエンティスト x 漢方医としてレアな存在で活躍中。2020年まで帝京大学医学部博士課程指導教授 (外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞 (脳と免疫)。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。漢方JP主宰者。

新見正則の生き方論は以下の書籍も参考にしてください。
しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通(新興医学出版社)
新見正則オフィシャルサイトはこちら

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