予防医療の考え方(がん、感染症、認知症など)

未病の段階から加療を

漢方には未病という概念があります。

病気が本性を現す前に、病が水面下にある間に退治しようという考え方です。

これは漢方しかない時代は当然の対処でした。現代医学のように、本当の病が生じてからでも対応できる時代ではなかったのです。実際に明治初期の平均余命は現在の約半分でした。西洋医学的治療の進歩に合わせて、平均余命は明治初期の倍になりました。女性は88歳以上、男性は80歳以上です。

西洋医学の進歩は素晴らしいのですが、漢方的考え方も棄てがたいのです。病が表面に現れる前に、未病の段階で退治することを心がけましょう。しかしながら保険医療では予防医療は行えません。

自費診療のクリニックだからこそ、未病に対応できるのです。いろいろなお話ができるのです。 そして、当院には免疫を中庸に保つ生薬があります。その生薬を日頃から内服すると未病の段階で病を退治できると考えています。僕も毎日、その生薬を内服しています。

その生薬とはフアイアです。フアイアは免疫力をアップさせます。政府は50歳以上の人に帯状疱疹ワクチンの接種を勧めています。帯状疱疹は、子供の頃に罹った水ぼうそう(水痘)のウイルスが神経根に潜んでいます。免疫力で水ぼうそうウイルスを抑え込んでいるのです。免疫力が低下すると、神経根に潜んでいた水ぼうそうウイルスが神経全体に広がり、神経の支配領域の皮膚に激痛を伴う湿疹を発症させます。50歳を過ぎて、帯状疱疹になったり、風邪を引きやすくなった方々は免疫力の低下をストップさせる努力をしましょう。生薬フアイアはがんの発症防止に役に立ちます。つまり加齢に伴う免疫力の低下を補う作用があります。

そして最近は、オプジーボなどの免疫のブレーキを外す西洋薬が認知症の発症を防止するというマウスの実験などが報告されています。たいへん高価で点滴を要するオプジーボを認知症防止のために打ち続けるのはナンセンスです。ところがフアイアは内服薬で、オプジーボのような免疫を上げすぎることによる副作用は生じません。ですから安心して長期内服が可能です。

是非、未病の段階からの免疫力アップを目的として、がんや感染症の発症防止、そして認知症の発症をできる限り遅らせるためにフアイアの内服をお勧めします。

進行を抑えることを目的に、フアイアの内服を試してください。

●内部リンク

抗がん剤「オプジーボ」に老化防止作用はある?反対に副作用は?
ご両親にフアイアを
難症とは? 〜がんや難病も難症です〜

執筆者略歴 新見正則

新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得 (Doctor of Philosophy)。外科医 x サイエンティスト x 漢方医としてレアな存在で活躍中。2020年まで帝京大学医学部博士課程指導教授 (外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞 (脳と免疫)。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。漢方JP主宰者。

新見正則の生き方論は以下の書籍も参考にしてください。
しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通(新興医学出版社)
新見正則オフィシャルサイトはこちら

PAGE TOP