抗がん剤「オプジーボ」に老化防止作用はある?反対に副作用は?

オプジーボは商品名です。一般名はニボルマブです。オプジーボは免疫の世界でも、またがん治療の領域にも画期的な進歩を導きました。新しいステージに入ったのです。がん治療は手術、放射線治療、抗がん剤が3大治療と永らく言われてました。そこに新しく免疫チェックポイント阻害剤という概念がオプジーボで導入されました。免疫チェックポイント阻害剤とは免疫のブレーキを外す薬剤ということです。体には免疫が暴走しないように免疫にブレーキをかけるシステムが内蔵されています。

オプジーボが画期的なのは、根本治療になるからです。手術、放射線治療、抗がん剤などの3大治療は対症療法です。今あるがんを手術で取り除く、やけどをさせる、薬剤で死滅させるなどの方法で、がん細胞を除去したり、減少させてはいますが、がんになりやすい体質には影響を及ぼしていません。その点、オプジーボなどの免疫チェックポイント阻害剤はからだの免疫力をアップさせているので、がんができにくい体にしているのです。

がんは免疫力の低下で起こると言われています。加齢に伴って免疫力も低下するので、高齢になるほどがんの罹患率が増えるという理由のひとつになっています。ですから、オプジーボの投与は抗加齢作用があると類推できます。実際にマウスでは東大のチームが「オプジーボの投与で老化細胞が減少」という報告をしています。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20221102-OYT1T50184/

しかし、オプジーボには免疫を一方的に亢進させる作用があります。ですからオプジーボの副作用として免疫力の過剰亢進による自己免疫疾患があり、その中のいくつかは命に関わります。そしてオプジーボは超高額です。

その点、世界初の明らかな抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアには免疫力の過剰亢進による副作用はありません。なんと多成分系の薬剤である生薬や漢方薬らしく、免疫が過剰に亢進した病態であるIgA腎症、皮膚病の乾癬、喘息、アトピーなどにもフアイアは有効なのです。これは実臨床で体感できることで、がんに対してフアイアを内服して効果を実感している患者さんが、「実はアトピーも楽になりました」と語ることがあるからです。

フアイアは保険適用になっていません。保険適用になっていないものの欠点は①機会損失、②副作用、③経済毒性です。機会損失はその治療を行うことで、標準的な治療を受ける機会を失うという危惧です。しかしフアイアは他の治療の邪魔をしませんので、標準的治療との併用もOKです。フアイアの副作用は大量投与で軽い下痢が生じるのみです。漢方薬や生薬は下痢傾向の方が効果が増しますので、副作用の危惧も不要です。残るは経済毒性です。健康にお金を惜しまない方には問題ない額ですが、当方の努力としては、フアイアファンの医師や患者さんを増やして、原材料価格が安くなることを期待しています。

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