不成功症例7:コロナ後遺症/60代/男性

※当院の「成功例」の定義は以下です。
〇がんとの併存では、主治医が告げた予後の3倍以上生存する。
〇がんの再発防止では、再発しない。
〇難症では、1年後に通院不要になる。

上記以外を「不成功例」とします。

今回のケースです。

〇経過 当院受診3ヶ月前に新型コロナウイルスに感染する。その後、ブレインフォグと倦怠感が持続し、近くのクリニックや基幹病院を複数受診するもまったく軽快しなかった。新型コロナウイルスを専門に扱っているクリニックでの加療も無効であった。保険適用漢方薬の治療も、上咽頭擦過療法(Bスポット治療)も行ったが、ブレインフォグと倦怠感は全く改善しなかった。そこで当院をズーム診療で受診した。フアイア+漢方薬を基本とする投薬を1年行って、相当症状は軽快し、弁護士の仕事に無事復帰できた。しかし、廃薬までには更に1年間を要した。その後は無事回復した。

〇結果 2年間を要した (1年以内に治らなかったので不成功症例です)

〇投薬  フアイア顆粒+加味帰脾湯+α x1/日
〇副作用 なし
〇薬代  費用 3万3000円/月 x24ヶ月
〇診察料 初診から再診まで電話診療(10分以内)にて無料

〇コメント コロナ後遺症は私たちが上梓した「フローチャートコロナ後遺症漢方薬」で多くの方が保険適用漢方製剤で軽快しています。しかし、保険適用漢方薬では治らない時は当院の出番です。フアイアを基本処方として、体質を改善すると以前は効かなかった薬剤や、効きが悪かった薬剤が著効するようになります。通常は1年でそんな体の変革を起こせるのですが、この患者さんでは2年を要しました。

●内部リンク(当ブログで参考になる他の記事)

コロナウイルス後遺症の倦怠感

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