不成功症例2:大腸がん+多発肝臓転移/手術不可/抗がん剤終了/20代/女性

※当院の「成功例」の定義は以下です。
〇がんとの併存では、主治医が告げた予後の3倍以上生存する。
〇がんの再発防止では、再発しない。
〇難症では、1年後に通院不要になる。

上記以外を「不成功例」とします。

今回のケースです。

〇余命予測 何かあれば今晩でも、通常は1ヶ月以内

〇経過 2年前に大腸がんの手術を施行。1年後に多発肝転移がみつかり、抗がん剤治療の組み合わせであるFOLFOX療法を行う。しかし、奏功せず当院受診1ヶ月前から腹水が溜まり、抗がん剤などの治療はもうできないと言われ、緩和医療を強く勧められた。

そこで当院を電話受診。なんとか食欲はあるのでフアイアは飲めるとのことにて、フアイア+五苓散+αを毎日x3で内服を開始。すると腹水は減少し、食欲が出て、外出もできるようになった。2ヶ月間はその前よりも充実した生活が送れたが、その後急に悪化し数日間で永眠となる。

〇結果 9週間でお亡くなりになられました(3ヶ月以内に亡くなったので不成功症例です)

〇投薬  フアイア顆粒+五苓散+α x3/日
〇副作用 なし
〇薬代  9万9000円/月 x2ヶ月
〇診察料 初診から再診まで電話診療(10分以内)にて無料

〇コメント 亡くなられたとご母堂様から電話を頂きました。「フアイアのお陰で最期まで本当に元気でした。もっと早くフアイアに巡り合いたかった」とのお言葉を頂きました。大腸がんは稀にAYA世代にも生じます。脳死者からの肝臓移植ができない日本では、打つ手がなくなってしまいました。五苓散をがん性腹水に使用することは定石ですが、フアイア+五苓散はもっと有効と思っています。もう少し長生きしていただきたかったと、当方の力不足を悔いた症例です。

●内部リンク(当ブログで参考になる他の記事)

大腸がんに漢方薬や生薬は?

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