※当院の「成功例」の定義は以下です。
〇がんとの併存では、主治医が告げた予後の3倍以上生存する。
〇がんの再発防止では、再発しない。
〇難症では、1年後に通院不要になる。

上記以外を「不成功例」とします。

今回のケースです。

〇余命予測　転移再発さえなければ、5年以上生存可能

〇経過　基幹病院受診4ヶ月前に黄疸が出現。即時入院となりCT検査で膵頭部がんと判明する。ERBD（内視鏡的胆汁ドレナージ）を施行し、減黄（黄疸を減らすこと）に成功し、膵頭十二指腸切除を行う。手術は数時間で終了し、腹膜転移も局所浸潤もなく、極めて良好に術後も回復し退院する。退院直後からフアイア1包を毎日内服するよう処方しました。1年後に肝臓転移が見つかり、その後急速に進行し、2ヶ月後に死亡。死後の遺品から大量のフアイアが見つかる。きちんと内服していなかったと思われる。

〇結果　1年で再発、1年2ヶ月で死亡　（がんが再発したので不成功症例です）

〇投薬　　フアイア顆粒＋α　ｘ1/日
〇副作用　なし
〇薬代　　3万3000円/月　ｘ12ヶ月
〇診察料　初診1万3200円＋再診6600円ｘ5＋電話診療（10分以内）無料＝4万6200円

〇コメント　とても賢いご婦人でした。娘さんがフアイアの大ファンでご母堂様のためにフアイアを送っていました。娘さんからは「フアイアを毎日、そしてもっと多く1日2〜3回飲んでいれば、再発は防げたのでしょうか？」と問われましたが、その答えは誰にもわかりません。フアイアに限らず医療は、信じてもらってしっかりと完遂していただかないと当方が持っている経験も役に立ちません。しかし、私はそれもご本人の人生だと思っています。残念な結果ですが、致し方ありません。