胆道がん(胆管がん/胆のうがん/十二指腸乳頭部がん)に漢方薬や生薬は?

1.胆道がんなんですね。治療は進歩しました。

私が医師になった当時、約40年前は、胆道がんは不治の病でした。当時の抗がん剤はほぼ無効で、手術治療のみが一縷の望みを繋ぐ手段でした。そして拡大手術が行われ、手術のみで5年生存する患者さんがボツボツと登場する時代でした。胆道がん治療の幕開けの時代だったのです。

胆道がんは欧米に少なく、本邦を含めた東南アジアに多い疾患です。また胆道に慢性の炎症を引き起こす原発性硬化性胆管炎、膵胆管合流異常症、寄生虫などがリスクを高めます。また塩素系の洗剤を多量に使用する印刷業で胆道がんが発生した事例が最近も報告されました。

胆道がんの死亡数は、肺がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、膵臓がんに次いで、6番目で、年間約2万人が胆道がんと診断され、1万8000人前後が胆道がんで亡くなっています。

胆道とは「胆汁が流れる道」です。胆汁は便の色です。ですから胆汁が出ないと便が白くなります。胆汁には赤血球の中に存在しているヘモグロビンの代謝産物であるビリルビンが多量に含まれています。ヘモグロビンは赤血球が酸素を運ぶために大切な分子です。赤血球は体の中でもっとも多い細胞です。血液1μリットルに男性で約500万個、女性で約450万個存在します。体内の血液量は50kgの男性で4リットル、女性では3.5リットルです。すると、50kgの男性では、赤血球の全体量は500万x4x1000000=5x10x4x10=20x1012=20兆個になります。からだの細胞数が37兆個とか60兆個とか言われていますが、簡単に数を数えられる赤血球が実は体を構成する最大の細胞なのです。その赤血球は骨髄で作られます。そして120日の寿命を終えると、主に脾臓で分解されます。そして血液中に赤血球内のヘモグロビンが漏れ出るのです。そしてヘモグロビンは肝臓で代謝されビリルビンになります。ビリルビンは胆汁の構成要素として管内胆管に排出され、肝内胆管が集まって肝外胆管になり、そして十二指腸乳頭に至り、そこから十二指腸に排出されます。その胆汁が便の「茶色」を作り出します。肝外胆管の途中に胆のうがあります。胆汁を一時溜めておく臓器ですが、マウスにはありません。つまりあまり大きな役割を果たしていないのが胆のうです。

胆汁が十二指腸に流れ込まないと便は白色になり、胆道には胆汁が充満し、血液中からの胆汁の排出が不良になるので、ビリルビンが血液や体内に溜まります。そしてそのビリルビンの黄色みが肌や白目(眼球結膜)に見られるようになります。これが黄疸です。そして痒みを伴います。また肝臓がある右上腹部の痛みを発生することもあります。

胆汁を代謝する肝臓の細胞にできるがんは肝細胞癌と呼ばれます。外科治療は管内胆管がんであれば肝臓を大きく切除します。腎臓は人工透析がありますから腎臓をすべて摘出しても命に直接影響を及ぼしません。しかし、肝臓には人工肝臓が未だに開発されていませんから、残すことができる肝臓(残存肝臓)が生命維持に必要な量より十分多くないと安全に肝臓切除を行うことができません。

一方で胆のうがんであれば、胆のうだけを切除して根治することもあります。胆のうに接している肝臓を一部取り除いても、通常は生命維持に十分な量の肝臓が残ります。胆のうがんでも肝臓を大きく切除する手術では残存肝臓の量が問題になります。

肝臓から離れている肝外胆管がんであれば、肝臓の切除は不要ですが、総胆管が膵臓を貫きますから、膵臓の手術が必要になります。膵臓の一部を取り除くと、新しく胆汁の通り道を作り直す必要があります(胆道再建)。また、膵管も繋ぎ直す必要があります(膵管再建)。そして十二指腸も切除されるので消化管の再建も行われます。このような手術は膵頭十二指腸切除術と呼ばれます。

肝臓に近い肝外胆管がんは肝門部胆管がんと呼ばれます。肝門部胆管がんでは大きな領域の肝臓切除が必要になり、また膵頭十二指腸切除術も同時に行われることが多いのです。

胆のう切除での手術死亡(手術後30日以内の死亡率)はほぼゼロ%です。大きな肝臓切除や膵頭十二指腸切除術は僕が外科医としてバリバリ手術をしていた約30年前の手術死亡率は10%とも言われていましたが、最近は1%ぐらいです。しかし、胆道がんでもっとも大きな手術である肝切除を伴う膵頭十二指腸切除術の死亡率は今でも5%前後の施設が多いと思います。肝胆膵外科は消化器外科の中でも特に難易度が高く、手術症例数に比例して手術死亡率が低下するというデータは論文化されています。

僕が肝切除や膵頭十二指腸切除術を行っていた当時(約30年前)は手術だけが治療手段でした。そして拡大手術を目指して僕は血管外科のトレーニングを積みました。しかし、拡大手術単独で胆道がんを治せる割合は1から2割しかないと考えられています。

日本では脳死肝移植が極めて少なく、欧米で行われているようながんに対して肝臓を移植する手術は行われていません。Appleコンピュータの創業者であるスティーブ・ジョブズには膵臓がんからの肝転移に対して肝移植手術が行われています。移植手術が可能であれば、残存する肝臓の量を考慮する必要がなくなります。

そして手術死亡は麻酔の進歩や手術手技の改良で激減しました。胆道がんの手術も安全に行われるようになったのです。21世紀になり抗がん剤が進歩しました。拡大手術で予後の改善を期待するよりも、手術は患者さんの耐術能を十分に考慮し必要で安全な方法で行い、手術後または手術前の抗がん剤投与で予後が改善することが解ってきました。手術と抗がん剤は胆道がん治療の中心になりました。

胆道がんは不治の病から、長生きできる可能性があるがんになりました

2.胆道がんは今でも難治

しかし、他のがん治療も胆道がんと同じように進歩していますから、乳がん、胃がん、大腸がん、前立腺がんなどと比較すると、胆道がんは予後の悪いがんと今でも認識されています。多くのがんでは放射線治療と抗がん剤、そして手術が治療の三本柱とされますが、胆道がんでは放射線治療の役割はまだまだ少ないのです。胆道がんに対して放射線療法単独では根治することは難しく、放射線治療は術後あるいは手術不能時や症状緩和目的で行われます。

そんな胆道がんを根治するには、また共存して長く生き抜くには、免疫力をアップすることを可能な限り並行して行うことが大切です。

3.いろいろな治療を組み合わせましょう

以前は、胆道がんには抗がん剤は無効と思われていました。現在はゲムシタビン、シスプラチン、TS-1が多くの施設で使用されています。そして免疫力をアップする魔法の薬剤として登場し2018年にノーベル賞に輝いた免疫チェックポイント阻害剤も胆道がんに使用可能になっています。キイトルーダとイミフィンジです。そして遺伝子検査で有効性が確認された分子標的薬は胆道がんに有効なことがあります。FGFR2、IDH1、HER2、NTRK、RNF43、MMR、BRAFなどの遺伝子に対応する薬剤です。

放射線治療が付加的な治療として追加されることもありますし、また症状の緩和に利用されることもあります。また、2022年4月から粒子線治療(陽子線治療/重粒子線治療)が遠隔転移のない肝内胆管がんに対して保険適用になっています。

他にも免疫力を上げる努力を積み重ねましょう。明らかな抗がんエビデンスがないことでも良さそうで、経済毒性(過度な費用負担)がないことは積み上げましょう。①散歩(適度な運動)、②日光浴、③バランスのよい食事(タンパク質を多く)、④適度な睡眠、⑤安心と希望(ストレスを減らす)などです。明らかな抗がんエビデンスとは1000例規模のランダム化された大規模臨床試験です。ランダム化とはクジ引きのことで、1000例規模の大規模臨床試験を勝ち抜くと明らかな抗がんエビデンスがあるとされ、通常は保険収載されます。明らかな抗がんエビデンスがなくても経済毒性を含めた副作用がないものは加えましょう。

そして多成分系の薬剤である漢方薬や生薬が嫌いでなければ、生薬フアイアを是非とも治療に加えてください。

4.なんと生薬フアイアには明らかな抗がんエビデンスがあります

生薬フアイアはなんと、1000例規模のランダム化された大規模臨床試験を勝ち抜いています。約1000例の肝臓がん手術後の患者さんをクジ引きでフアイアの内服群と内服しない群に分けて、生存率で内服群は非内服群を96週後に約14%も上まわりました。この結果は超一流英文誌「GUT」に掲載されました。

末梢の管内胆管がんは肝臓がんとして治療されることもあります。混合型もあります。難治な肝臓がんで有効な生薬フアイアは胆道がんにも有効だと推論が可能です。そして実際に新見正則医院では多くの胆道がんの患者さんが生薬フアイアを治療に加えて、主治医が予想した予後よりも相当長生き(余命宣告の3倍以上の生存)しています。

5.どんな治療にも併用可能です

フアイアは生薬ですから漢方薬と同じく多成分系の薬剤です。残念ながら、フアイア以外の生薬や漢方薬には明らかな抗がんエビデンスを有するものはありません。そして単一成分由来の西洋薬とは異なり、フアイアにはいろいろと不思議なことが起こります。フアイアはオプジーボやキイトルーダ、イミフィンジなどの免疫チェックポイント阻害剤と同じように免疫力をアップさせますが、それらとは異なり免疫が上がりすぎて起こる副作用(免疫関連有害事象)を生じません。その理由は多成分系の解析技術が未だに発展途上である現在、まだまだ解明されていません。ただただ、生薬フアイアを他の治療に加えると、または単独で使用しても、有効性を体感できることが多いという事実が多数存在します。そんな多成分系で、かつ明らかな抗がんエビデンスがあるフアイアを是非とも治療の選択肢に加えてください。

6.新見正則医院にご連絡ください

フアイアは1000例規模のランダム化された大規模臨床試験を勝ち抜きましたが、保険収載されていません。少々経済毒性があります。しかし経済毒性以の副作用はなく(まれに起こる下痢のみ)、またどの治療とも併用可能なため、機会損失(他の治療が行えない)もありません。

フアイアのお試し希望の方は以下を参考にして下さい。1ヶ月分30包が3万3000円(税込、送料無料)です。遠隔診療(ビデオ通話または電話)の場合は、初診料は不要です。

7.内部リンク(当サイト内でご参考になる記事)

【がん治療三部作①】誰も教えてくれなかった「がん治療病院の選び方」
【がん治療三部作②】がんの標準治療は「並」! それで十分!
【がん治療三部作③】私が描く新しい/革新的な/近未来のがん治療
生薬フアイア概説
まずフアイアを試したいときには

8.執筆者略歴 新見正則

新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得 (Doctor of Philosophy)。外科医 x サイエンティスト x 漢方医としてレアな存在で活躍中。2020年まで帝京大学医学部博士課程指導教授 (外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞 (脳と免疫)。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。漢方JP主宰者。

新見正則の生き方論は以下の書籍も参考にしてください。
しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通(新興医学出版社)
新見正則オフィシャルサイトはこちら

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