症例(経過観察中):泌尿器科のがん/腎臓がん/アクティブサーベイランス/80代/男性

当院では8割以上の患者さんが当院基準の成功例に入ります。
●当院の「成功例」の定義は以下です。
〇がんとの併存では、主治医が告げた予後の3倍以上生存する。
〇がんの再発防止では、再発しない。
〇難症では、1年後に通院不要になる。
●上記以外を「不成功例」とします。

〇余命予測 なし
〇経過  血尿で精査の結果、超音波で右腎臓に腫瘤が発見され、CTで確認された。6cm大の腫瘤(ステージ1)のため、全身麻酔科に腫瘤の部分切除を施行した。切除標本から低リスクの腎臓がんとわかり術後の抗がん剤治療(アジュバンド治療)は行わず、経過観察(アクティブサーベイランス)になった。「再発も心配で、他のがんも心配、そして認知症も心配!」ということで、フアイア顆粒の内服をして経過観察中です。

〇結果  3年後の現在も元気。
〇投薬  フアイア顆粒1包+α x1/日
〇副作用 なし
〇薬代  3万3000円/月
〇診察料 初診、再診を含めて電話診療(10分以内)にて無料
〇コメント 
免疫力を上げる免疫チェックポイント阻害剤のオプジーボが、腎細胞がんでも使用可能です。保険適用病名は「根治切除不能又は転移性の腎細胞癌」です。腎臓がんでは放射線治療や殺細胞性抗がん剤の効果が少ないとされているので、外科的切除が第一選択になります。7cm以下はステージ1で、5年生存率は90%を超えます。年齢も考慮して、手術後は経過観察(アクティブサーベイランス)になりました。フアイアもオプジーボと同じく免疫力を上げる効果を期待できる臨床試験が出ています。また凍結療法も2011年からは4cm以下の転移がない腎臓がんには保険適用されています。

●内部リンク(当ブログで参考になる他の記事)

泌尿器科のがんに漢方薬や生薬は?

PAGE TOP