不成功症例5:胃がん/根治手術不可/抗がん剤終了/50代/女性

※当院の「成功例」の定義は以下です。
〇がんとの併存では、主治医が告げた予後の3倍以上生存する。
〇がんの再発防止では、再発しない。
〇難症では、1年後に通院不要になる。

上記以外を「不成功例」とします。

今回のケースです。

〇余命予測 1年以内

〇経過 胃がん(スキルスタイプ)で、腹膜播種があり、手術は延命効果ないと判断され、SOX療法+ニボルバムが初回治療として行われ、その後はパクリタキセル+ラムシルマブが施行された。手術後から当院を受診した。いつもご主人と一緒に来院されてた。抗がん剤終了後も腫瘍は落ち着き2年2ヶ月が経過したが、その後腹水が溜まり2ヶ月で急変し他界された。

〇結果 2年4ヶ月で他界(3年以内に亡くなったので不成功症例です)

〇投薬  フアイア+漢方薬+α x2/日
〇副作用 なし
〇薬代  6万6000円/月 x28ヶ月
〇診察料 初診1万3200円+再診6600円x12+電話診療(10分以内)無料=9万2400円

〇コメント スキルスタイプの胃がんで腹膜播種があっても以前は(私が若い頃)手術をしていました。しかし、抗がん剤が進歩し無理な手術をして免疫力を落とすよりも、免疫力を温存して抗がん剤治療する方が御利益が多いことがわかりました。スキルスタイプのステージ4の胃がんで2年以上存命だったことは昔からすると驚きです。しかし、最近は同様の症例は増えています。フアイアも治療に加えましたが、残念ながら主治医の予後予測の3倍以上の延命は得られませんでした。当院としては不成功例に入ります。その後、ご主人様が別のタイプの胃がんになり、現在フアイアを内服して元気に暮らしています。ご主人様は、「最期の2ヶ月までは本当に元気であちこちに旅行に行くことができた。これもフアイアのお陰だ」と感謝してくれています。嬉しい限りです。

●内部リンク(当ブログで参考になる他の記事)

胃がんに漢方薬や生薬は?

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