更年期障害?正体不明の「だるさ」「疲労感」を改善する方法は

更年期障害なら必ず治りますよ。女性の更年期障害は50歳前後のホルモンの変化が激しい時期に生じる諸々の訴えです。ですから更年期障害なら時間経過が必ず解決するのです。

ただ、更年期障害のまっただ中は辛いですね。そんな時は漢方薬を含めていろいろなことを試すと良いでしょう。どれが正しいかは実はやってみないと解りません。更年期障害といってもいろいろなパターンがあり、正解がひとつではなく、ある人の正解が、自分の正解とは限らないのです。

50歳頃からは年齢を感じるようになります。更年期障害か、または加齢による体の変化かは実はなかなか解りません。そして両方が一緒に存在することもあります。更年期障害を感じる時期と加齢を体感する時期がほぼ同じです。いわゆる免疫力が落ち始める時期なのです。僕のお勧めは以下の5つです。

  • 適度の散歩
  • 適度の日光浴
  • バランスの良い食事(タンパク質を多く、炭水化物を控えめに)
  • 十分な質の高い睡眠
  • ストレスを減らす(ストレスに強い心と体を作る)

これらを行ってもまだまだ難儀なときは、漢方薬も利用しましょう。ファーストチョイスは加味逍遥散㉔で、倦怠感や疲れがあるときは加味帰脾湯137が選ばれます。漢方薬は食事と西洋薬剤の中間と理解すればよく、漢方薬は悩んだら飲む、西洋薬剤は悩んだら飲まないといったイメージです。上記5つに加えていろいろな漢方薬をトライしてもまだ難儀なときは、少量の女性ホルモン剤も有効です。しかし、女性ホルモン剤にはごく希に深部静脈血栓症のリスクがあるので、できれば避けたいというのが、深部静脈血栓症で悩んでいる人を多数診てきた僕の印象です。

更年期障害で、がんや難病・難症を扱う自費診療の新見正則医院を受診する方は多くはありません。しかし、少なくもないです。その場合は、ファーストチョイスとして免疫力を中庸にする生薬フアイアに加味逍遥散㉔を加えて対応しています。とっても効きますよ。

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