がんの主治医に聞くことは?動揺して聞き忘れても、次の診察で聞き直せる

診察室で手を広げて説明する医師と、向かいで聞く患者

最初の面談では、病名とステージ、治療の目的、治療の選択肢、いつまでに治療を選ぶかの5つを確かめます。

一度の診察ですべてを聞く必要はなく、知りたいことから聞いてよいと、国立がん研究センターの冊子は案内しています(国立がん研究センター がん対策研究所『がんになったら手にとるガイド』p.16、2025年9月時点)。

この記事では、聞くことを表にまとめ、それぞれを確かめる理由を、国立がん研究センターと米国国立がん研究所(NCI)の資料で説明します。質問リストを持っていくと面談で何が変わるのかを調べた臨床試験の結果もあわせて紹介します。

この記事の内容

がんと言われたら、最初の面談で何を聞けばいいですか?

病名とがんの種類、ステージ、治療の目的、治療の選択肢とそれぞれの見込み、いつまでに選ぶかを確かめます。

国立がん研究センターの冊子と、米国国立がん研究所の質問リストに共通する項目を、面談で確かめる順に並べると次のようになります。

確かめること 聞き方の例 確かめる理由
病名とがんのある場所 「正式な病名は何ですか」 治療法や情報を調べる出発点になります
がんの種類(組織型) 「顕微鏡の検査で確定していますか。組織型は何ですか」 同じ臓器のがんでも、種類で治療が変わることがあります
ステージと広がり 「ステージはいくつですか。どの検査でそう判断しましたか」 治療の選択肢は、がんの広がりで変わります
治療の目的 「この治療は、治すため、進行を抑えるため、症状を和らげるためのどれですか」 効果をどう判断するかの前提になります
治療の選択肢 「どのような治療法がありますか。勧める治療と、その理由は何ですか」 選択肢と理由がわかると、比べて考えられます
効果の見込みと副作用 「効果の見込みと、副作用や生活への影響を教えてください」 効果と負担の両方で比べるためです
治療をしない場合 「治療をしないと、がんはどうなりますか」 治療を受ける場合と比べる材料になります
いつまでに選ぶか 「いつまでに治療を選ぶ必要がありますか」 考える時間とセカンドオピニオンの日程を立てるためです
費用 「治療費はいくらくらいかかりますか」 制度の手続きを治療前に始められます

出典:国立がん研究センター がん対策研究所『がんになったら手にとるガイド』p.17(2025年9月時点)、米国国立がん研究所(NCI)「Questions to Ask Your Doctor about Your Treatment」(2023年)、同「Questions to Ask Your Doctor About Cancer Treatment Clinical Trials」をもとに作成

米国国立がん研究所の質問リストは、治療の選択肢、それぞれの利点と危険、治療がいつ始まるか、治療が効いているかをどう判断するか、臨床試験に参加できるかなどを、主治医に聞く項目として挙げています(NCI「Questions to Ask Your Doctor about Your Treatment」2023年2月22日更新)。

病名とがんの種類(組織型)は、なぜ確かめるのですか?

同じ臓器にできたがんでも、組織型によって治療法が変わることがあるためです。

組織型は、顕微鏡で見たがん細胞の種類のことです。採った細胞や組織を調べる病理診断で決まります。

たとえば肺がんは、小細胞がんと非小細胞がんに分けられます。国立がん研究センターは、肺がんの治療法は組織型が小細胞がんか非小細胞がんかによって大きく異なると説明しています(がん情報サービス「肺がん」2026年8月26日更新)。

病名を聞くときは、診断がまだ「疑い」の段階なのか、病理診断で確定したのかもあわせて確かめておくと、次に何が決まるのかがわかります。

病理検査の結果が出るまでの日数と、生検と手術のときの違いは、病理検査の結果は何日で出るかの記事で整理しています。

ステージは、どの検査で決まったのかまで聞くべきですか?

聞いておくと、治療の選択肢がなぜそうなるのかを理解しやすくなります。

多くのがんのステージは、がんの大きさや広がり(T)、リンパ節への転移(N)、離れた臓器への転移(M)の3つの組み合わせで決まります。肺がんでは、このTNM分類の組み合わせでステージが決まると、国立がん研究センターは説明しています(がん情報サービス「肺がん」2026年)。

面談では、ステージの数字だけでなく、次の点を聞くと、自分の状態を正確に把握できます。

  • どの検査(CT、MRI、PET、内視鏡、病理検査など)でステージを判断したか
  • ステージを決めるために、まだ結果を待っている検査があるか
  • リンパ節やほかの臓器への転移はあるか、疑いの段階か
  • そのステージで、治療の選択肢がどう決まるのか

ステージの数え方と、Ⅳ期より上があるのかという疑問には、がんのステージはいくつまでかの記事で答えています。

治療の目的は、どう確かめればいいですか?

治すための治療か、進行を抑えるための治療か、症状を和らげるための治療かを、言葉で確かめます。

国立がん研究センターは、がんの薬物療法について、がんを治したり、がんの進行を抑えたり、がんによる症状を緩和したりすることを目的として行うと説明しています(がん情報サービス「薬物療法」2025年3月11日更新)。

同じ種類の治療でも、目的が違えば、どのくらい続けるのか、どんな結果を「効いている」と判断するのかが変わります。米国国立がん研究所の質問リストにも、治療が効いているかをどうやって知るのかを聞く項目があります(NCI 2023年)。

目的を確かめるときは、次の3つを組にして聞くと整理しやすくなります。

  • この治療の目的は何か(治す、進行を抑える、症状を和らげる)
  • 効果を、どの検査で、いつ判断するのか
  • 効果がなかった場合や副作用が強い場合に、次に何を考えるのか

治療の選択肢は、何を比べて聞けばいいですか?

それぞれの効果の見込み、副作用と体への影響、通院や入院の期間を並べて聞きます。

国立がん研究センターは、科学的根拠にもとづいて、がんの種類ごとに現在利用できる最良の治療であることが示され、多くの患者に行われることが推奨される治療を「標準治療」と呼んでいます。新しい治療が標準治療になるには、臨床試験で従来の標準治療より優れていることが示される必要があり、「新しい治療というだけでは最良の治療にはならない」としています(がん情報サービス「最適な治療を医療チームが支援します」2022年2月1日更新)。

同じページは、治療の期間や入院の有無は治療法や個人の状況で変わるとしたうえで、まず希望を主治医に伝えることが第一だと案内しています。

選択肢を聞くときは、次のように確かめると比べやすくなります。

  • 勧める治療は標準治療か、ほかの選択肢と比べてなぜそれを勧めるのか
  • それぞれの治療で期待できる効果と、その根拠
  • 副作用や後遺症、生活への影響、通院や入院の期間
  • 参加できる臨床試験があるか

臨床試験(治験)への参加の条件と費用は、がんの治験に参加するにはの記事で説明しています。

治療をしない場合のことも、聞いていいですか?

聞けます。米国国立がん研究所が臨床試験の参加を考える人向けにまとめた質問リストにも、治療をしないとがんがどうなるかを聞く項目があります。

このリストは、選択肢を比べる項目の中に、標準治療を含むほかの選択肢は何か、治療をしないとがんはどうなるかを入れています(NCI「Questions to Ask Your Doctor About Cancer Treatment Clinical Trials」)。

治療を受けない場合の見通しを聞くことは、治療を断ることと同じではありません。治療を受けた場合の見込みと、受けない場合の見込みを並べることで、治療で得られるものと負担を比べられます。

高齢であることや、ほかの病気があることで迷っている場合は、その事情も主治医に伝えます。国立がん研究センターは、同じ治療法でも、仕事や介護の状況、副作用への不安、通院の負担によって適した方針が変わるとしています(がん情報サービス「医療者と話し合うときのヒント」2026年8月27日更新)。

治療は、いつまでに始めなければいけませんか?

がんの種類と進み具合で違うため、いつまでに治療を選ぶ必要があるかを主治医に確かめます。

国立がん研究センターは、病気の進行度などによっては、治療の選択に時間的な制約があることもあるとしています。そのため、いつまでに治療を選ぶ必要があるのかを確認しておくよう勧めています(がん情報サービス「セカンドオピニオン」2024年6月17日更新)。

治療の開始が遅れることと死亡の関係を調べた研究をまとめた解析があります。膀胱、乳房、結腸、直腸、肺、子宮頸部、頭頸部の7つのがんについて、34の研究、127万2,681人を対象にしています。17の治療場面のうち13で、開始の遅れと死亡の増加に統計的に意味のある関連がありました(Hanna TP, et al. Mortality due to cancer treatment delay. BMJ 2020)。

手術では、4週間遅れるごとの死亡のハザード比は1.06〜1.08でした。結腸の手術で1.06(95%信頼区間1.01〜1.12)、乳がんの手術で1.08(同1.03〜1.13)です。ハザード比は、もとの死亡の危険性に対する相対的な増え方です。もともとの危険性が低い人では、増える分の絶対的な大きさは小さくなります。

4週間ごとに1.06〜1.08倍という数字の範囲

この解析は、患者を無作為に分けた試験ではなく、実際の診療記録を調べた研究をまとめたものです。主な予後の因子で調整した研究に絞っていますが、治療が遅れた理由の違いを完全には取り除けません。ここでいう遅れは、診断から最初の治療まで、または1つの治療が終わってから次の治療が始まるまでの間隔で、セカンドオピニオンなどで本人が考える時間を分けて調べたものではありません。対象は7つのがんの17の場面に限られ、ほかのがんや、一人ひとりにとって何週間までなら待てるかを示すものではありません。だからこそ、期限は自分のがんについて主治医に聞く必要があります。

期限を確かめておくと、考える時間をどれだけ取れるか、セカンドオピニオンを治療の開始に間に合わせられるかの見通しが立ちます。

将来子どもをもつことを考えている場合は、最初の面談で伝えます。国立がん研究センターは、子どもをもつ可能性を残すための治療(妊孕性温存)は、がんの治療が始まる前に受ける必要があるとしています(がん情報サービス 2022年)。

仕事やお金、生活のことも、主治医に聞いていいですか?

聞けます。治療のスケジュールと、仕事や生活を続けられる見通しは、主治医に確かめる項目です。

国立がん研究センターは、まず今後の治療スケジュールと仕事を続けられるかの見通しを主治医に確認するよう案内しています。大切な決断は急いでひとりで決めず、がん相談支援センターに相談するよう呼びかけています(がん情報サービス「生活を続けるために」2022年2月1日更新)。

生活に関わることでは、次の点を聞いておくと、治療の前に準備ができます。

  • 今までと同じ生活や仕事を続けられるか、休む期間はどのくらいか
  • 治療費はどのくらいかかり、使える制度はあるか
  • 今飲んでいる薬やサプリメントを、伝えて続けてよいか
  • どんな副作用が出たら、すぐに病院へ連絡すべきか
  • 将来子どもをもつことへの影響はあるか

米国国立がん研究所の質問リストは、ビタミンやハーブなどのサプリメントも含めて今飲んでいるものを医師に伝えるべきか、治療の妨げになるものがあるかを聞く項目を設けています(NCI 2023年)。

仕事を続けるか迷ったときの確かめ方はがんでも仕事は続けられるか、高額療養費制度でも下がらない費用はがんの治療費はいくらかかるかの記事で説明しています。

説明を聞き漏らさないために、何ができますか?

聞きたいことを書き出して持っていき、説明をメモに残し、家族や信頼できる人に付き添ってもらう方法があります。

国立がん研究センターの冊子は、診察の前に質問を書き出しておくこと、説明された内容や理解した内容をメモに残すこと、家族や信頼できる人に付き添ってもらうと落ち着いて話を聞きやすい場合があることを挙げています。診察中に確かめきれなかったことは、診察のあとに主治医に質問すればよいとしています(『がんになったら手にとるガイド』p.16)。

がん情報サービスは、説明を一人で聞くのが不安なときは、家族や親しい人に同席してもらうこともできると案内しています。わからないことは説明をもう一度頼んでよいこと、診察の時間が短い場合は優先順位をつけてメモや質問リストを見せる方法も紹介しています(がん情報サービス 2026年)。

同じページでは、診断直後や初めて相談する場面向けの基本の質問リスト(17項目)、抗がん剤治療を始めるときのリスト(53項目)、高齢の患者が抗がん剤治療を選ぶときのリスト(89項目)が紹介されています。すべての項目を聞く必要はなく、自分の状況に合うものを選んで使います。

質問リストを持っていくと、面談で何が変わりますか?

質問の数が増えた試験が多い一方、不安や生活の質がよくなるとまでは示されていません。

質問リスト(question prompt list)は、診察で聞けることを並べた一覧です。面談の前に渡したときの効果を確かめるランダム化比較試験が、複数行われています。

試験 対象 わかったこと
Brown 2001(オーストラリア) 初診の318人。腫瘍内科医と放射線腫瘍医9人 リストを渡すだけでは面談が長くなり、不安が高まった。医師がリストを取り上げて使うと、不安が下がり、面談が短くなり、説明を覚えている割合が上がった
Clayton 2007(オーストラリア) 緩和ケアを受ける進行がんの174人 患者の質問は約2.3倍に増えた。面談は平均38分と31分で長くなった。不安と満足度には差がなかった
Shirai 2012(日本) 初回の治療を決める面談の進行がんの63人 「質問するのに役立った」の評価は高かった。面談中の質問の数は、両群とも中央値1回で差がなかった

出典:Brown RF, et al. Br J Cancer 2001、Clayton JM, et al. J Clin Oncol 2007、Shirai Y, et al. Psychooncology 2012

シドニーの2つの大学病院で行われた試験では、面談の時間は、医師がリストを取り上げた群で平均28.5分、リストを渡しただけの群で34.4分、渡さなかった群で32.1分でした。説明を覚えていた割合は、医師がリストを取り上げた群で52%、渡しただけの群で44%でした(Brown RF, et al. Promoting patient participation and shortening cancer consultations: a randomised trial. Br J Cancer 2001)。

オーストラリアの9つの緩和ケアの施設で行われた試験では、医師がリストの使用を勧めたうえで渡すと、患者の質問の数は約2.3倍(95%信頼区間1.7〜3.2)になりました。今後のことについて知りたい情報が満たされなかった人も減りました(Clayton JM, et al. J Clin Oncol 2007)。

日本の試験は、初回の治療を決める面談の前に、質問リストと病院の案内を渡す群と、案内だけを渡す群を比べました。0〜10点で尋ねた「医師に質問するのに役立った」の評価は4.4点と2.7点で、リストを渡した群が高くなりました。一方で、面談中に患者がした質問の数は、両群とも中央値1回でした(Shirai Y, et al. Psychooncology 2012)。

複数の試験をまとめた解析も、結果は同じ方向です。がんの患者を対象にした10のランダム化比較試験を調べた系統的レビューは、リストで面談の話題は変わるものの、リストだけの介入では、話し合いの進み方や心理面への効果は限られるとしました(Keinki C, et al. Patient Educ Couns 2021)。進行がんの7試験、1,059人をまとめた解析では、質問の数は増えた一方、不安、生活の質、終末期の結果には有意な差がありませんでした(Wang SJ, et al. Support Care Cancer 2024)。

差が出た試験には、医師の関わりがあった

質問の数がはっきり増えたのは、医師がリストの使用を勧めたうえで渡したClayton 2007です。Brown 2001でも、医師がリストを取り上げた群で不安が下がり、説明を覚えている割合が上がりました。日本の63人の試験では、リストを渡しても面談中の質問は増えませんでした。ただし3つの試験は、対象(初診、緩和ケア、初回の治療を決める面談)も人数も違い、医師の関わり方だけが結果を分けたとは示されていません。どの試験も、測っているのは面談の中での質問、不安、満足度、説明の記憶で、治療の結果や生存期間ではありません。

治療を主治医と一緒に決めるとは、どういうことですか?

医師は検査結果や治療法の情報を、患者は希望や生活の事情を出し合い、治療を一緒に考えることです。

国立がん研究センターは、医療者は検査結果や治療法などの医学的な情報をもとに診療すると説明しています。一方で、症状の困りごと、生活の希望、仕事や家庭の事情、不安は本人にしかわからず、対話で伝えることで、その人に合った治療や支援を一緒に考えられるとしています(がん情報サービス 2026年)。

この進め方は、英語で shared decision making(意思決定の共有)と呼ばれます。治療の選択肢と利点・不利益を整理して示す冊子や動画、ウェブの道具を、意思決定支援ツール(decision aid)といいます。

意思決定支援ツールの効果を調べたコクランの系統的レビュー(2024年)は、209のランダム化比較試験、10万7,698人を対象にしています。がんに限らず、71種類の治療や検診の決定が含まれます(Stacey D, et al. Cochrane Database Syst Rev 2024)。

評価項目 結果(ツールあり vs 通常の診療) 確実性
知識(100点満点) 11.90点高い(95%信頼区間10.60〜13.19) 高
価値観に合った選択ができた人 1.75倍(同1.44〜2.13) 中
医師に任せる受け身の決め方をした人 0.72倍(同0.59〜0.88) 高
決めたあとの後悔 1.23点低い(同3.05点低い〜0.59点高い)。差があるとは言えない 高
面談の時間(面談中に使った場合) 1.50分長い(同0.79〜2.20) 記載なし

出典:Stacey D, et al. Decision aids for people facing health treatment or screening decisions. Cochrane Database Syst Rev 2024

決めたあとの後悔は、信頼区間が「後悔が減る側」から「後悔が増える側」までにまたがっており、ツールで後悔が減るとも増えるとも言えない結果でした。

面談のあとで疑問が出てきたら、どこに相談できますか?

次の診察で主治医に聞くほか、看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカー、がん相談支援センターに相談できます。

国立がん研究センターは、説明が理解できなかったときや意向が伝わっていないと感じたときの相談先として、看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカー、がん相談支援センターを挙げています(がん情報サービス 2026年)。

がん相談支援センターは、全国のがん診療連携拠点病院などにある相談窓口です。無料で、その病院にかかっていなくても利用でき、電話でも相談できます(がん情報サービス「治療にあたって」2026年8月27日更新)。

窓口でどんなことを相談できるかは、がん相談支援センターとはの記事で説明しています。

1回

日本の試験で、初回の治療を決める面談中に、進行がんの患者が医師にした質問の数(中央値)です。
質問リストを渡した群も、渡さなかった群も同じでした。この試験では、リストを手にしても、面談で口にした質問は多くありませんでした。

出典:Shirai Y, et al. Psychooncology 2012(日本、進行がんの63人のランダム化比較試験)

新見正則医院院長 新見正則

監修

新見正則(にいみ まさのり)

新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年、英国オックスフォード大学にて移植免疫学の医学博士(Doctor of Philosophy)取得。2020年まで帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。外科医、免疫学者、漢方医として臨床と研究の両方に携わる。

日本外科学会 外科専門医・指導医/日本消化器外科学会 消化器外科指導医/日本東洋医学会 漢方専門医/アメリカ外科学会フェロー(FACS)

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よくある質問

Qがんの告知のあと、主治医に何を聞けばいいですか?

病名とがんのある場所、組織型、ステージ、治療の目的、治療の選択肢とそれぞれの効果の見込みと副作用、いつまでに治療を選ぶ必要があるかを確かめます。国立がん研究センターの冊子は、一度の診察ですべてを聞く必要はなく、知りたいことから聞いてよいと案内しています。

Q主治医への質問は、紙に書いて渡してもいいですか?

構いません。がん情報サービスは、診察の時間が短いときは、聞きたいことに優先順位をつけてメモや質問リストを見せる方法を紹介しています。オーストラリアの試験では、医師がリストを取り上げて使うと、面談が短くなり、説明を覚えている割合が上がりました。

Q主治医の説明を家族と一緒に聞いてもいいですか?

聞けます。がん情報サービスは、医師の説明を一人で聞くのが不安なときは、家族や親しい人に同席してもらうこともできると案内しています。国立がん研究センターの冊子も、付き添いがいると落ち着いて話を聞きやすい場合があるとしています。

Qがんの治療はすぐに始めないといけませんか?

がんの種類と進み具合で違います。がん情報サービスは、病気の進行度などによっては治療の選択に時間的な制約があることもあるとし、いつまでに治療を選ぶ必要があるのかを確認しておくよう勧めています。期限は、自分のがんについて主治医に確かめます。

Q面談で聞きそびれたことは、あとから聞けますか?

聞けます。次の診察で主治医に聞くほか、看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカー、がん相談支援センターにも相談できます。がん相談支援センターは無料で、その病院にかかっていなくても、電話でも利用できます。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん対策研究所『がんになったら手にとるガイド』(普及新版を全面改訂。2025年9月時点の情報)p.16-17 がん情報サービス掲載PDF
    https://ganjoho.jp/public/qa_links/book/public/pdf/tenitorugaido.pdf
  2. 国立がん研究センター がん情報サービス「治療にあたって」(2026年8月27日更新・確認)
    https://ganjoho.jp/public/dia_tre/dia_tre_diagnosis/index.html
  3. 国立がん研究センター がん情報サービス「医療者と話し合うときのヒント」(2026年8月27日更新・確認)
    https://ganjoho.jp/public/dia_tre/dia_tre_diagnosis/moshimogan02.html
  4. 国立がん研究センター がん情報サービス「セカンドオピニオン」(2024年6月17日更新・確認)
    https://ganjoho.jp/public/dia_tre/dia_tre_diagnosis/second_opinion.html
  5. 国立がん研究センター がん情報サービス「あなたにとっての「最適な治療」を医療チームが支援します」(2022年2月1日更新・確認)
    https://ganjoho.jp/public/dia_tre/anatani_shitte_hoshiikoto/04.html
  6. 国立がん研究センター がん情報サービス「あなたらしい生活を続けるために」(2022年2月1日更新・確認)
    https://ganjoho.jp/public/dia_tre/anatani_shitte_hoshiikoto/05.html
  7. 国立がん研究センター がん情報サービス「薬物療法」(2025年3月11日更新・確認)
    https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/drug_therapy/index.html
  8. 国立がん研究センター がん情報サービス「肺がん 全ページ」(2026年8月26日更新・確認)
    https://ganjoho.jp/public/cancer/lung/print.html
  9. National Cancer Institute. Questions to Ask Your Doctor about Your Treatment (Updated February 22, 2023)
    https://www.cancer.gov/about-cancer/treatment/questions
  10. National Cancer Institute. Questions to Ask Your Doctor About Cancer Treatment Clinical Trials
    https://www.cancer.gov/questions-to-ask-cancer-treatment-ct.pdf
  11. Hanna TP, et al. Mortality due to cancer treatment delay: systematic review and meta-analysis. BMJ. 2020;371:m4087. doi:10.1136/bmj.m4087
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33148535/
  12. Brown RF, Butow PN, Dunn SM, Tattersall MHN. Promoting patient participation and shortening cancer consultations: a randomised trial. Br J Cancer. 2001;85(9):1273-1279. doi:10.1054/bjoc.2001.2073
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11720460/
  13. Clayton JM, et al. Randomized controlled trial of a prompt list to help advanced cancer patients and their caregivers to ask questions about prognosis and end-of-life care. J Clin Oncol. 2007;25(6):715-723
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17308275/
  14. Shirai Y, Fujimori M, Ogawa A, et al. Patients’ perception of the usefulness of a question prompt sheet for advanced cancer patients when deciding the initial treatment: a randomized, controlled trial. Psychooncology. 2012;21(7):706-713. doi:10.1002/pon.1955
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21425387/
  15. Keinki C, et al. Effect of question prompt lists for cancer patients on communication and mental health outcomes: A systematic review. Patient Educ Couns. 2021;104(6):1335-1346
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33593643/
  16. Wang SJ, et al. Question prompt list intervention for patients with advanced cancer: a systematic review and meta-analysis. Support Care Cancer. 2024. doi:10.1007/s00520-024-08432-3
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38492095/
  17. Stacey D, et al. Decision aids for people facing health treatment or screening decisions. Cochrane Database Syst Rev. 2024;1:CD001431. doi:10.1002/14651858.CD001431.pub6
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38284415/

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