パニック障害とフアイア

当院はがんや難病・難症を主に扱うクリニックです。がんの患者さんが7割、最近はコロナ後遺症の患者さんが1割、そして残りの2割の患者さんが難病・難症です。その難病・難症の中にパニック障害の患者さんがいて、最近は受診される方が急増しています。

僕は子供の頃に吃音があり、読語障害もあったので、そんな自分がみんなに知られると思う度に、パニック障害を来していました。僕自身は成人を超えて、「自分の吃音や読語障害を隠し通すことはムリ!」と観念して、そして開き直ってから自然とパニック障害を含めてそんな症状は消えていきました。医師として40年近く患者さんを診療し、患者さんの苦悩に寄り添って来ましたが、僕と同じ症状の患者さんは数人です。パニック障害はひとそれぞれで、基本的に同じ症状の人は本当に少ないのです。ですから、いろいろな解決方法を自分で探るしかありません。そして僕のようにある意味「諦める」ことも解決のひとつになることがあります。

しかし、少しでも良くなりたいと思うことは当然のことです。そして僕は漢方薬に興味を持って25年になります。最近は漢方の専門家としてたくさんの書籍も上梓しています。パニック障害に頓服で効く漢方薬はファーストチョイスとしては甘麦大棗湯72ですが、その効果も実は人それぞれです。日頃から内服して体質改善のように効く漢方薬は加味帰脾湯137、柴胡加竜骨牡蛎湯⑫、桂枝加竜骨牡蛎湯㉖、抑肝散54などがありますが、その効果もひとそれぞれです。

当院には漢方薬を含めていろいろなトライをしたが全く治らない、少しは良くなったがもっと良くなりたい、凄く良くなったが完璧に治したいなど、いろいろな期待や希望を持って受診される患者さんが多数存在します。パニック障害の患者さんの多くのサポートをしているnico株式会社の鈴木義一さんとのご縁ができてからは、益々パニック障害の患者さんが増えています。

では他で治らないパニック障害をどうやって改善させているのでしょう? 当院は免疫力を上げる生薬フアイアに漢方薬を加えて調剤している日本で唯一のクリニックです。この生薬フアイアは明らかに免疫力を上げるエビデンスがあります。それは1000例規模の肝臓がん手術後の患者さんをくじ引きでフアイアを飲んだ群と飲まない群に分けて、なんと生存率で明らかに有意な結果がでました。漢方薬と生薬の世界では世界初の明らかな抗がんエビデンスがある生薬です。この抗がんエビデンスは免疫力を上げるエビデンスで、そして健康力をアップするエビデンスに繋がります。

フアイアは免疫力を上げるので体の内側からがんや感染症になりにくい体質を創り上げます。そして免疫力が過剰亢進して生じる自己免疫疾患や膠原病、アレルギー疾患にも有効なのです。生薬フアイアは免疫力を基本的にはアップさせますが、過剰に上がり過ぎたあるタンパク質に対する免疫システムはダウンさせるのです。

こんな免疫力を体にとって最良の状態(中庸の状態)に誘導することができるので体質改善に有効なのです。パニック障害の患者さんにはフアイア+加味帰脾湯137がファーストチョイスですが、これを数ヶ月から数年内服することによって、体質が変化します。薬に頼らない体質になり、また以前は効かなかった薬が効くようになり、薬がフアイア内服前に較べて著効するようになります。ですから、難病・難症となったパニック障害にも有効なのです。そして多数の患者さんを診察して、僕の実臨床の体感もフアイア+漢方薬はとても有効です。

フアイアは他の薬剤の邪魔をしませんし、他の薬剤に邪魔もされません。そして副作用は多量内服時の下痢のみです。敢えて副作用を上げると経済毒性ですが、11100円で1ヶ月で33000円ですから、難病・難症となったパニック障害の治療費としては高額ではないと考えています。

日常生活の管理(養生)や西洋薬、そして保険適用の漢方薬を使用しても軽快しない時は、最後の砦として新見正則医院が調剤するフアイア+漢方薬を試して下さい。

PAGE TOP