最近、アクティブサーベイランス中にフアイアを内服する患者さんが増えています。
アクティブサーベイランスとは、日本語に訳すと積極的経過観察です。がんがあると解っていながら、直ぐに手術をするのではなく、経過観察をしようという選択枝です。経過観察といっても、定期的にがんの進行具合をチェックしながらの経過観察なので、アクティブサーベイランスと呼ばれるのです。前立腺がんや甲状腺乳頭がんの患者さんが多いです。
また、ホルモン陽性乳がんで抗ホルモン剤を内服しながら、アクティブサーベイランスを行っている患者さんもいます。僕がアクティブサーベイランスを勧めているのではなく、主治医がアクティブサーベイランスという選択枝も提示して、患者さんが選んでいるのです。
僕がたくさんのがんの手術を行っている頃は、がんと解ればなるべく早く手術を行うのが定石でした。ところが、進行が遅いがんや抗がん剤や抗ホルモン剤が有効ながんでは、手術を急がないケースが増えたのです。
しかし、日本人はがんがあると聞いて、手術をせずに置いておくこと(経過観察をすること)に耐えられる人は多くなく、僕がゆっくりと時間をかけてお話しをすると、最初はアクティブサーベイランスを選んでも、早晩、手術を選択する傾向があります。
乳がんは、最近では手術前の抗がん剤や抗ホルモン剤治療で、がんが触診でも、画像診断でも消失することがあります。一応消失しているのですが、現状ではそれを確かめるために、手術で乳腺を切除して、そして本当にがん細胞が残っていないかを顕微鏡で調べるのです。そして残っていなければ、「良かったですね。がんは病理学的にも残っていませんでした!」というストーリーになります。しかし、乳腺は切除されているので、患者さんからすれば「がんが残っていないのであれば、不要な手術をしたのですか?」という疑問が生じます。
医療はこの50年間、そしてがん治療はこの20年間に格段の進歩を遂げました。しかし、画像診断でがんが見つかっていなくても、本当にがんが残っていないかを調べる方法は組織を取って顕微鏡で調べる病理診断しか現状選択肢がないのです。
ですから、乳がんなどで薬物療法で加療後に、アクティブサーベイランスを選択した場合は、手術をしないで、厳重な観察下に残っている可能性がある残存がん細胞が増殖を始めることがないかを調べる必要があるのです。
しかし、ある程度の年齢を超えると1日に数千個のがん細胞が誕生しては、免疫システムにより退治されていると考えられています。そうであれば、画像診断で特定できない程度のがんが万が一残っているとした場合に、免疫システムの強化に視点を変えることも大切です。体中のどの臓器にもある程度の年齢を超えるとがんが住み着いて増殖する可能性が高まるのです。ひとつの臓器だけに目を向けることも大切ですが、体全体からがんを退治する、がんと共存する力を蓄える必要があります。
抗がん剤や放射線治療、そして手術はある程度免疫力を低下させます。そんな時に、免疫力を上げるフアイアの内服は是非とも試して頂きたいのです。肝臓がんと乳がんではランダム化された臨床試験を勝ち抜いています。フアイアは明らかな抗がんエビデンスを有する世界初の生薬・漢方薬なのです。
副作用は軽い下痢が希に起こる程度です。そしてフアイアは他の治療の邪魔もせず、他の治療に邪魔もされません。つまり西洋医学的治療の機会損失はありません。アクティブサーベイランスを希望する方には、是非ともフアイアの内服をお勧めします。