当院では8割以上の患者さんが当院基準の成功例に入ります。
●当院の「成功例」の定義は以下です。
〇がんとの併存では、主治医が告げた予後の3倍以上生存する。
〇がんの再発防止では、再発しない。
〇難症では、1年後に通院不要になる。
●上記以外を「不成功例」とします。
〇余命予測 なし
〇経過 がん検診の超音波検査で甲状腺に2cmの腫瘍を指摘され、その後、甲状腺を専門とする病院にて生検検査が行われ、甲状腺乳頭癌と診断された。その病院ではすぐに手術を勧められるも、本人は手術を拒否し、当院を受診。甲状腺がんではアクティブサーベイランスを推奨している病院を紹介し、経過観察となる。本人の希望でフアイア顆粒を内服開始。
〇結果 4年後の現在も腫瘍の大きさに変化なし。
〇投薬 フアイア顆粒+α x1/日
〇副作用 なし
〇薬代 3万3000円/月
〇診察料 初診料1万3200円、その後は電話診療(10分以内)にて無料
〇コメント
本症例は予後予測がないので、成功例にも不成功例にも入りません。
甲状腺乳頭癌は1cm以下で、リンパ節転移や遠隔転移がなければ、積極的経過観察(アクティブサーベイランス)がガイドラインでも選択肢に上げられています。この患者さんでは腫瘍径が2cmでしたので、手術という選択肢も説明しましたが、本人はアクティブサーベイランスを希望しました。フアイア顆粒の内服をしなくても、9割以上の方は手術にはならない旨を説明しましたが、他のがんの予防も兼ねて、少しでも免疫力を上げる努力をしたいとのことで内服中です。本人は「フアイア内服で、いろいろ快調なので、死ぬまでフアイアは飲む!」と言っています。
甲状腺がんはがん検診をしない方が過剰医療にならないとも言われている領域です。早期発見・早期治療で御利益が少ないということです。他の病気で亡くなった方の病理解剖では1割前後に甲状腺がんは見つかるとされています。
がんを放置することが心配な方には手術がお勧めです。昔は首に大きな創が付きましたが、最近は甲状腺がんの内視鏡手術も保険適用されました。この手術の世界最初の症例報告には僕の名前も入っています。 いろいろながんの領域でアクティブサーベイランスが増えています。そんな時には、免疫力を上げることが超大切です。フアイア顆粒は経済毒性がありますが、明らかな抗がんエビデンスがあるのでお勧めです。