成功症例:多発肝臓がん(ステージ4) /30代/女性

当院では8割以上の患者さんが当院基準の成功例に入ります。
●当院の「成功例」の定義は以下です。
〇がんとの併存では、主治医が告げた予後の3倍以上生存する。
〇がんの再発防止では、再発しない。
〇難症では、1年後に通院不要になる。
●上記以外を「不成功例」とします。

〇余命予測 3ヶ月
〇経過  倦怠感で病院を受診。CT検査にて肝臓内に腫瘤が多発していた。大きなものは5cmを越えており、また門脈や下大静脈にも接している。他に原発巣はなく、肝臓がんと診断される。ラジオ波焼却療法や陽子線治療なども考慮されたが、数が多すぎて施行できず。また、患者さんは肝切除を希望するも、残存肝に十分な大きさがなく、積極的肝切除を行っている施設でのセカンドオピニオンでも手術不可と言われる。肝臓移植はドナーがなく断念。ほぼ最初からフアイア顆粒内服。

〇結果  1年で死亡。
〇投薬  フアイア顆粒1包+α x2/日
〇副作用 なし
〇薬代  6万6000円/月
〇診察料 初診1万3200円、その後の再診は電話診療(10分以内)にて無料
〇コメント
30代の肝臓がんは珍しいです。大腸がんからの肝転移はこの若さでもときどき受診されます。ラジオ波焼却療法の適応は、①単発で5cm以内、②複数なら3個以内で3cm以内とされていますが、これは目安で、この基準を超えて施行している施設もあります。また陽子線や重粒子線は4cm以上の肝細胞癌となっています。肝臓では抗がん剤で有効なものは少ないのが現状です。そんな肝細胞癌の手術後の1000例規模のランダム化された大規模臨床試験を勝ち抜いたものがフアイアです。主治医の予後予想の3倍は生き抜きましたが、残念な結果になりました。肝臓以外には転移巣がなさそうでしたので、肝臓移植ができれば、もう少し生きることができたのかもしれません。

●内部リンク(当ブログで参考になる他の記事)

肝臓がんに漢方薬や生薬は?


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