リウマチとは医学的には関節リウマチのことです。自己免疫疾患のひとつで、自分の免疫細胞が自分の関節を攻撃することが原因と思われています。僕が医師になった当時は本当に不治の病でした。ところがメトトレキサートを初期から投与するようになり、そして生物学的製剤の登場でまた治療のステップがレベルアップしました。

漢方薬は遙か昔から存在します。その漢方薬で治らないからこそ、僕が医師になった当時、関節リウマチで難儀している人が多数存在したのです。西洋医学の進歩で、本当に関節リウマチで難儀する方は減りました。

漢方は西洋医学のサポートとしては役に立ちます。僕は大防風場97という漢方薬を使っています。元気をつける朝鮮人参と、その作用を強める黄耆、そして温める附子などが入っています。そして附子の増量が必要な時は、生薬附子を活用しています。

新見正則医院はがんや難病・難症の患者さんが来院されます。関節リウマチの西洋医学的治療では満足できない方も来院されます。そんな時は、当院では生薬フアイア＋大防風場97をファーストチョイスとして使用しています。生薬フアイアは基本的には免疫力をアップさせる生薬で、がんや感染症に著効しています。ところが生薬は多成分系の薬剤であるがゆえに、なんと生薬フアイアは亢進しすぎた免疫力を下げることができます。

関節リウマチと同じく自己免疫疾患と言われている皮膚病の乾癬やIｇA腎症には生薬フアイアが有効との臨床試験がすでに英文誌に掲載されています。そして新見正則医院でもその有効性を確認しています。

関節リウマチの方の寿命は大幅に伸びました。体全体の免疫力を下げるステロイドなどは短期の症状軽快には有効ですが、将来的にがんの発生を含めた命に関わる病気の出現を招くリスクがあります。その点フアイアは基本的には免疫力をアップし、一方である特定のタンパク質に対して過剰に亢進した免疫システムはダウンさせることができます。こんな魔法の様な両方向の作用があるのが多成分系の薬剤の魅力なのです。

関節リウマチの治療は西洋医学最優先です。それをしっかり行った上でまだ他の追加治療をご希望されるときは生薬フアイア＋漢方薬の調合を日本で唯一行っている新見正則医院を受診してください。遠隔診療でも問題ありません。