漢方は西洋医学が登場する前の精一杯の智慧です。
西洋医学は漢方の有効性を解析・分析できるようになった時から始まりました。
それは1804年に阿片から、主成分である物質が精製分離できるようになり、それにモルヒネという名前を付けました。
つまり西洋医学は精製分離という「引き算」の智慧なのです。
一方で漢方は「引き算」ができる前の智慧、つまり「足し算」の叡智です。
いろいろな生薬を足し合わせて、効果を増強し、副作用を減らし、そして新しい作用を誘導しました。
そんな西洋医学とは別の立ち位置の漢方の叡智を、西洋医学と併用することでがん、難病、難症が軽快することがあります。
免疫を中庸にする生薬を中心にして、複数の生薬を足し合わせて患者さん個人個人にあったオーダーメードの薬剤を作ります。
薬剤は昔ながらの煎じクスリではなく、エキス剤を使用します。
エキス剤は粉薬でお湯に溶かして飲んで頂きます。エキス剤は保存にも携行にも便利です。