私が本当にやりたい治療ができる場を作りました。 私の思考方法はオックスフォード大学博士課程で5年間学んだサイエンティストとしての素養が根底にあります。 そこで、医院の家具・什器はイギリスのアンティークを主体に揃えました。 診察室は勿論、待合室も完全に区切られた個室で対応します。 医院のロゴマークはオックスフォード大学大学院時代に所属していたWadham College と 医学生時代とその後の同門ネットワークでお世話になっている慶應義塾大学のマークを組み合わせたものにしました。 医院の空間のコンセプト 僕は小説をひとつ書きたいと思っています。それが今、直近の夢です。そんな小説を書く空間、僕の書斎が欲しかったのです。そんな僕がくつろげて、原稿を書いて、勉強をする空間、いつまでも過ごしたくなる空間、それを今回作りました。そしてそんな空間を独り占めするのはもったいないので、そこで診療を行おうと思っています。 ですから、この空間は患者さんをさばくためのものではありません。医療収入を上げるように設計もされていません。一人当たりの単価を上げるための検査機器は何もありません。僕がくつろぎたい空間があるだけです。そんな空間ですが、医療で困っている人、がん・難病・難症と言われて途方に暮れている人とお話をするスペースにしたいと思っています。 院内施設 主診察室が6階にあります。待合室は5階に4部屋、そしてトイレが5階と6階にそれぞれ1箇所、計2箇所あります。 患者さんが他の患者さんと遭遇することは稀です。すべての部屋に窓があります。 頻回に窓を開けて換気しています。換気用のファンも数カ所で常時回しています。 基本的にコロナウイルスに感染するリスクは極めて少ないと思っています。 このページの下部に、主要なお部屋のヴァーチャルツアーを設けましたので、併せてご覧ください。 主診察室 富士見教会に面した見晴らしの良い6階が診察室です。英国アンティーク家具が並びます。1890年代の教会の長椅子が東向きの窓の下に、富士見教会に面した大きな窓際には1880年代のテーブル、1900年代の緑のレザーチェアが4脚、そのひとつを院長用として使用します。そして院長の机は1910年代のステンドグラス入りビューローデスクです。患者さん用は1960年代の高級なチェスターフィールドチェアです。 主診察室 脈を診るためのワインテーブルは1920年代のものです。壁にはオックスフォード大学博士課程入学時の黒いガウンと、卒業時の赤と紫のガウンが掛けてあります。その他に1910年代の石炭入れをゴミ箱として使用しています。お気に入りのREUGEのオルゴールはロンドンで何度も観劇したオペラ座の怪人バージョンです。 主診察室 横になって診察が必要な時は適宜ヨガマットを敷いて拝見します。ピューター皿は1850年代のもので、アイロンは1930年代です。お花が置いてある半円形のテーブルはちょっと新しく1960年代です。 絨毯はペルシャ(イラン)のクムのものです。奥のコーナーには、オックスフォード大学とWadham Collegeのエンブレム、そしてオックスフォード大学博士課程の学位記を飾っています。 5階と6階の階段の踊り場 僕が佐渡トライアスロンAタイプ(スイム3.8km、自転車190km、フルマラソン42km)を14時間18分で完走したときの愛用の自転車(TIME)を飾ってあります。コーナーの飾り棚は1960年代のものです。 待合室1 富士見教会に面したお部屋です。1890年代の背もたれが重厚なビクトリアンチェアが患者さん用で、僕は同年代のダイニング椅子を使います。円形のワインテーブル、ビューロー机、バタフライテーブルは1930年代のもの。そして1960年代の面白いテレフォンチェア。アメリカ外科学会フェロー認定式のときのガウンをまとった僕と家内の絵があります。 待合室2 1880年代のウインザーキッチンチェアが3脚あります。1910年代の楕円型のテーブル、そして1920年代の本棚には僕がオックスフォード大学で所属していたWadham College に関係する品物を陳列しました。また2013年にハーバード大学で頂いたイグノーベル医学賞の賞状と記念品も並べました。壁掛け鏡は1930年代のものです。 待合室3(音楽療法室) 真空管アンプとフラットスピーカーを設置しました。机は1910年代のもの、ネストテーブルはちょっと新しく1960年代のものです。壁掛け鏡は1930年代です。こちらは音楽療法室としても使用します。壁にはオックスフォードの思い出の複数の写真を大きく一枚のポスターにして貼りました。 待合室4(運動療法室) 1880年代の教会の長椅子と、パインの机、それに1930年代の折りたたみ椅子4脚を合わせました。また僕の好きなカッコウ時計もあります。この部屋は運動療法の指導場所としても使用します。ヨガマット、ストレッチポールなどの運動ツール、アンティークのゴルフクラブやクリケットのボールもあります。 書籍 17世紀の解剖学の本、18世紀のヒポクラテスに関する本、1802年のシェークスピアのロミオとジュリエットなどもあります。1940年代の外科学の本も数冊あります。 絵画 岡田眞治画家の日本画で、ベネチアの絵を6階廊下の奥に、フィレンツェの絵を主診察室に、そしてモンサンミッシェルの絵を5階の待合室1に掛けました。 版画や絵 オックスフォードで購入した約250〜100年前の版画や絵を多数廊下や部屋に飾りました。名刺サイズのクリニックのメモ用紙に説明書きを加えたものを、それぞれに貼りましたのでお楽しみください。 玄関 玄関にあるスツールは1890年代の乳搾り用の椅子です。置き鏡は1920年代です。傘入れとしても使用する桶は1890年代のものです。ドッグカートは1890年代のものです。 6階トイレ 珍しい円柱状の石炭入れを使用済み手拭きタオル入れとして使用しています。これは1920年代のものです。 5階トイレ トイレの出口左には1930年代のパブボード(広告板)を置きました。 その他・医院を彩るもの お花と植物は近くの花屋さんが定期的に届けてくれます。 アロマはメディカルグレードの精油を使用しています。 院内ヴァーチャルツアー 主診察室 待合室1 待合室2 待合室3(音楽療法室) 待合室4(運動療法室) 5Fと6Fの踊り場